1月28日にニッサンがフル参戦を表明した耐久レースシリーズ『IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ』へ、新たにホンダとフェラーリが参戦を表明した。これで2019年のIGTCは8メーカーが覇を競うことになった。
GT3車両で争われるIGTCは、1月31~2月3日に行われるバサースト12時間を皮切りに、カリフォルニア8時間、スパ24時間、鈴鹿10時間、キャラミ9時間の全5戦で構成される耐久シリーズだ。
チャンピオンシップのうち、マニュファクチャラーズタイトルは各メーカーが最大4台まで指定できるポイント対象車のうち、1大会でより多くのポイントを獲得した2台の合計で争われる。
シリーズにはすでにアウディとベントレー、BMW、メルセデスAMG、ポルシェ、そしてニッサンの6メーカーがフル参戦を表明済み。ここにさらに2メーカーが加わるため、2019年シーズンはシリーズ最多の8メーカーによって争われることになった。
新たに参戦を表明したメーカーのうち、ホンダは開幕戦のバサースト12時間をスキップ。これは2019年に実戦デビューさせるNSX GT3の改良型、『ホンダNSX GT3エボ』のホモロゲーションを待つためで、3月28~30日にラグナセカ・レースウェイで行われる第2戦カリフォルニア8時間から参戦する。
もう1メーカーのフェラーリはバサースト12時間から参戦を開始。2014年、2017年に続く3度目のバサースト制覇を目指す。各メーカーが最大4台まで指定できるポイント対象車には、ハブオート・コルサとスピリット・オブ・レースが走らせる2台のフェラーリ488 GT3が選ばれている。
シリーズを運営するSROモータースポーツグループのステファン・ラテルCEOは「第7、第8のメーカーとして、フェラーリとホンダという2社が参戦するということは、IGTCが世界的に成長していることを強調するニュースだ」と歓迎のコメントを発表した。
「GT3で争われる5つの世界的耐久レースで構成されるIGTCは、それにふさわしいメンバーがそろうエントリーリストを手にしなくてはならない。我々はシリーズ創立4年目で、この目標を達成したんだ」
「フェラーリやホンダが、アウディ、ベントレー、BMW、ニッサンといったライバルにどう立ち向かっていくのか楽しみだ。FIA GT1世界選手権の時代から、GTレースは世界に名が知られたメーカーが集うプラットフォームだった」