多数のF1グランプリプロモーターが所属するフォーミュラワン・プロモーターズ・アソシエーション(FOPA)が、F1商業権保有者であるリバティ・メディアの対応と方向性を批判し、改善を求めるコメントを発表した。
FOPAは、16のグランプリプロモーター代表(ロシア、日本、アブダビ、モナコ、バーレーン以外といわれる)から成り、シルバーストンのマネージングディレクター、スチュアート・プリングル氏が代表を務める組織。このFOPAが28日、会合を行い、それに伴ってリバティへの懸念を表明した。
FOPAは主に、F1の無料放送がなくなりつつあること、新規グランプリとの契約方針などを批判している。
「ファンがコンテンツと放送を無料で利用できなくなることは、F1の長期的な利益にはならない」とFOPAの声明には記されている。2019年にイギリスでの無料放送がなくなることが明らかになっている。
「F1における新たなイニシアチブについて明確化されておらず、その遂行においてプロモーターとの関わり合いに欠けている」
「当協会は候補地に提示されている新たな選択肢としてのビジネスモデルを心強く思ってはいるが、新規レースは既存レースの不利益になる形で導入されるべきではない」
「我々は数十年にわたってF1の推進に取り組んできた。新シーズンを迎えるにあたり、プロモーター側は、チャンピオンシップ発展のためのより協調的なアプローチを求め、F1およびFIAとの連携の精神に基づき、経験を活用する機会を得ることを希望する」
FOPAがこうした声明を発表した背景には、リバティ・メディアがプロモーター側に十分な相談をすることなく物事を決定することがしばしばあることが挙げられる。例えば、2018年の決勝スタート時刻の変更もそのひとつだという。
また、計画中のマイアミGPの開催料金が無料であるともいわれ、それが他グランプリのプロモーターの不満をかきたてた。
「マイアミは無料で契約するようだ」とプリングル氏はDaily Mailに対して語った。
「それには誰もが不満を抱いている。少なくともテキサスのオースティンは不満だろう。彼らは開催料金を支払うために努力しているのだから。こういうことが続けば、F1は二流のサーキットでレースをすることになるだろう」
「誰もが不満を持っている。リバティの考えは支離滅裂だ」