マイナビは1月29日、「2020年卒マイナビ大学生のライフスタイル調査」の結果を発表した。調査は2018年11~12月に実施し、「マイナビ2020」会員の大学生・大学院生4656人から回答を得た。
よく利用するSNSを聞くと、男女ともに「LINE」で9割以上、「ツイッター」で8割が使用している。「インスタグラム」(女性72.3%、男性48.9%)は前年よりさらに増加したが、一方「フェイスブック」は減少し、男女ともに2割を切った。
最も利用しているメディアは「ネット」 信頼度も年々上昇傾向
情報源として「最も信頼度が高いメディア」は、7年連続で「新聞」(33.6%)がトップ。以降、「本」(23.9%)、「インターネット」(21.4%)、「テレビ」(19.6%)と続く。
しかし「最も利用しているメディア」は「インターネット」(85.3%)が最多となった。ネットは3年連続で「最も信頼度が高いメディア」の割合が増加しており、同社は「ネット上の情報から真偽を見抜く力がより必要になる」としている。
定期的なアルバイトをしている学生は78.4%。収入は1か月平均「3万9562円」。文理男女別に見ると、文系男子(4万5061円)が最も多く、次いで文系女子(4万2731円)となる。アルバイト日数や時間などは文系が理系を上回っており、それが収入差に繋がっていると見られる。
「育休を取って積極的に子育てしたい」、男性4割、女子7割
結婚後の仕事について「夫婦共働き」を志望する割合は、男性49.5%、女性70.8%となった。2016年卒の調査開始以来、共働き希望の女性が7割を超えたのは初めてとなる。最も高いのが理系女子(75.6%)で、最も低いのが理系男子(47.3%)となった。
男性が「共働きが望ましい」と考える理由は「結婚相手が仕事を続けたいならその意思を尊重したい」(25%)が最多だが、2年連続で減少。また女子の理由1位「仕事を続けることが生きがいになると思うから」(17.8%)も微減している。
一方、男女とも「親が共働きだったので自分もそうしたいと思うから」(男性13.6%、女性11.2%)の割合が増加した。共働きをする親の姿を見て育つことで、自然と同じライフスタイルを望む学生が徐々に増えてきていることが推測される。
子育てについて聞くと、「育児休業を取って積極的に子育てしたい」は、男性43.6%、女子66%。男性の割合は5年ぶりに4割台にのり、男女差は2014年卒の調査開始以来最小値となった。しかし男女の差は22.4ポイントとなっている。
「育児休業は取らないが夫婦で子育てはしたい」は男性で37.9%、女性で7.9%となった「仕事をやめて子育てに専念したい」は女性の1割、また「今のところあまり子どもは欲しくない」も女性(10%)1割程度が回答。なお子どもが欲しくない男性は6.5%で、女性を下回った。