1970年代から1990年代にかけてロードレース世界選手権の小排気量クラスで活躍した、ステファン・ドルフリンガーとホルヘ・マルティネスのふたりが、MotoGPレジェントに選ばれた。
スイス人ライダーのドルフリンガーは、1980年代にGP50ccクラス、GP80ccクラスで活躍を収め、50ccクラスでは1982年と1983年にチャンピオンを獲得。80ccクラスでは1984年と1985年にチャンピオンに輝き、通算4回チャンピオンとなった。
マルティネスは、1980年代から1990年代にかけてロードレース世界選手権の小排気量クラスのスペシャリストとして活躍を収めたスペイン人ライダー。1986年から3年連続で80ccクラスのチャンピオンを獲得し、1988年には80ccと125ccクラスでダブルタイトルを手にした。現役引退後はチーム運営に携わり、アンヘル・ニエト・チーム(チームアスパー)のチームオーナーでもある。
70歳にしてレジェンドライダー入りしたドルフリンガーは「MotoGPレジェンドになるというニュースを聞いたときにはびっくりしたよ」と喜びを表す。
「こうした輝かしいライダーのひとりに名を連ねることになってとてもうれしいし、誇りに思う。レースに参戦していたとき、僕が一番好きなナンバーは、“1”だった。当時は、世界チャンピオンがこのナンバーをつけるのが通例だったんだ。幸運にも僕は、その機会を4度も持つことができた。殿堂入りできて、本当に誇りに思っているよ」
片やマルティネスも、「とても幸せに感じてる」と殿堂入りを受け止める。
「(ドルナスポーツの最高経営責任者)カルメロ・エスペレータが、僕がレジェンドライダーに選ばれたことを教えてくれたんだ。すばらしいライダーのひとりになるのだから、この知らせは感動的だったよ。それに、今年は僕が最初にレース参戦してから40周年になるんだ」
「ステファン・ドルフリンガーは僕よりも年上で、僕がロードレース世界選手権に参戦したとき、彼はすでにチャンピオンだった。ドルフリンガーは打ち負かすべきライバルのひとりで、目標のひとりでもあった。けれど、僕たちの関係はすばらしい思い出だよ。ドルフリンガーはとてもスムーズで速く、優雅で上品なライダーだった」