スパイク・リー監督の新作映画『ブラック・クランズマン』のプロデューサーを務めたジョーダン・ピールのインタビュー映像が公開された。
『第71回カンヌ国際映画祭』グランプリを受賞し、『第76回ゴールデングローブ賞』4部門ノミネート、『第91回アカデミー賞』6部門にノミネートされた同作は、白人至上主義団体「KKK」ことクー・クラックス・クランに潜入捜査した黒人刑事の事件を綴るノンフィクション小説を映画化したもの。1979年のアメリカ・コロラドスプリングス警察署で初の黒人刑事として採用されたロン・ストールワースが、同僚の白人刑事フリップ・ジマーマンと共にKKKの加入志望者に成りすまし、潜入調査に挑む、というあらすじだ。ロン役にジョン・デヴィッド・ワシントン、ロンの相棒フリップ役にアダム・ドライバーがキャスティング。公開は3月22日。
インタビュー映像でジョーダン・ピールは、今回初めて『アカデミー賞』監督賞にノミネートを果たしたスパイク・リー監督について「まず一番にしたことはふさわしい監督につなげることだった。最初に思い浮かんだのがスパイク・リーだった。『ブラック・クランズマン』には彼の作品と共通点がたくさんある。どこか笑える作品の雰囲気でハラハラして迫力がある」とコメント。
またキャスティングについて「完璧なキャスティングだ。ジョン・デヴィッド・ワシントンには人を惹きつける力がある。スクリーンに映った瞬間僕らは彼の味方になってしまう。この役は彼をスターに押し上げる作品になる」「アダム・ドライバーは全てをぶち壊してくれるような役者だ。今回の役は彼が演じた役の中で僕の一番のお気に入りだよ。信頼できて鋭い視点を持った親友はどこか特別だ」と述べている。
さらに作品について「『ブラック・クランズマン』には潜入捜査の緊張感も場違いにも思える陽気さもある。『ドゥ・ザ・ライト・シング』にあるような社会的な主張が描かれ、『マルコムX』のような歴史的に正確な描写もある。『ブラック・クランズマン』は最高のスパイク・リー作品だ」と語っている。