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ダンス動画で実力を示すTravis Japan メンバーの個性とグループの魅力に迫る

2019年01月28日 17:22  リアルサウンド

リアルサウンド

 ジャニーズJr.の7人組ユニットTravis Japanが、1月24日にYouTube公式チャンネルにて、オリジナル楽曲「Lock Lock」を踊るダンス動画を2本アップした。『【ダンス動画】Lock Lock(dance ver.)』は、定点カメラでのリハーサルの模様を収めたもの。嵐の二宮和也がラジオ番組『BAY STORM』(bayfm)で絶賛したことでも注目を集めたTravis Japanのダンス動画。足の開く角度から、直線でつながっているように見えるほど肩や腕の位置の揃い加減、顔を横に向けるだけでもキレのある動き……と、彼らがジャニーズ内でもトップレベルのダンススキルを誇るユニットであることが十分に伝わってくる。


(参考:Travis Japanは“自らを追い込む系ジャニーズJr.”? ガチすぎるYouTube企画に見る7人の魅力) 


 序盤でセンターから飛び出してくるのは川島如恵留。激しいアクロバットから妖艶なコンテンポラリーダンスまで踊りこなす川島は、今回も大きな振りでダイナミックに踊りこなす。そしてステップを踏みながら横切っていくのが宮近海斗。蹴り上げる足先から、体全体をくねらせるときの腰つき……と、どこかオリジナリティに溢れている宮近の振りが楽しい。


 次に前に出て唇を触れる色っぽい動きを見せるのが七五三掛龍也。ラストのポーズもつま先まで神経が行き届いている、色気漂う仕草に注目してほしい。そんな七五三掛の前に立ちニュートラルな安定したダンスを披露するのは吉澤閑也。今やTravis Japan結成時ダンス未経験だったとは到底思えない努力家だ。


 フォーメーションチェンジ後、センターに立つのは松倉海斗。ベビーフェイスの笑顔と雄々しい踊りのギャップで毎回驚かせてくれるのが松倉は、中盤で片手バク転も披露する。そこに勢いよく飛び出してくる中村海人は、後半になっても肘の角度が全く落ちることのない、真面目で丁寧なスタンスがにじみ出る。そして1人・2人・4人のフォーメーションになると、前に1人で立つ松田元太は、肩の力が抜けた柔らかな動きを見せたと思いきや、次の瞬間力強く腕を突き上げるなど、ユーモアにとんだ掴みどころのない性格を感じさせる、松田元太の剛柔併せ持ったダンスを披露する。


 Travis Japanのダンスは、全体を見ればよく揃った調和の取れたものだが、よくよく見ると1人ひとりのこだわりや個性が見えてくる。だから、それぞれの動きを目で追い、何度も見返したくなる。それが、この定点ダンス動画の醍醐味だ。


 実は「Lock Lock」は、Travis Japanがバックについてツアーを回ったKis-My-Ft2からプレゼントされた楽曲。ステージ衣装もKis-My-Ft2のメンバー7人が着用していたものを譲り受け、振り付けは千賀健永が手がけた。Kis-My-Ft2のコンサートリハーサルが終わったあと、千賀から「ちょっと時間あるか?」と呼び止められ、振りの指導を受けたというエピソードも明かされている、実に愛情に溢れた1曲。そんな思い入れのある楽曲で、さらに自分たちを追い込んでいくのがTravis Japanらしさだ。


 なんと、ただでさえ激しいナンバーにも関わらず、『【倍速ダンス】「Lock Lock」倍速再生でダンスは難しい!』と銘打ち、早送りの音に合わせて踊ろうという動画をアップ。しかし、実際に2倍速で自分たちのコンサート映像を見ると、えげつない速さに。「完璧にできなくなるから」(宮近)と、ただ踊るだけではなく、あくまでも“完璧“を目指す挑戦だというから、Travis Japanの向上心には毎度脱帽する。1.5倍速なら「可能性がゼロじゃない」と、いざチャレンジすることに。


 移動が間に合わず接触したり、立ち位置が被ったり……と、やはり通常でも難易度の高いダンスを1.5倍で踊るとなると、なかなかうまくはいかない。だが、ミスしたメンバーの代わりに他のメンバーが謝罪(まさかの空中土下座)をしたり、1.5倍速にも関わらず頭をくっつけ合うなどアドリブをキメたりと、楽しむことを忘れないTravis Japan。そして、丁寧なお辞儀と、崩れない前髪も忘れずに。隅々までくまなく見届けてほしい。


(佐藤結衣)