カルロス・サインツJr.は、2018年シーズンまでのチームメイトであったニコ・ヒュルケンベルグについて、最も才能あるドライバーのひとりであり、トップチームに行けばすぐにレースで優勝できるだろうと考えている。
ヒュルケンベルグはF1にデビューして以来表彰台に上がったことがなく、表彰台未登壇記録は現在のところ歴代最長だ。もし2019年シーズンもルノーがメルセデス、フェラーリ、レッドブルというトップ3チームの陰に隠れたままであれば、このヒュルケンベルグの“不名誉”な記録はさらに伸び続けることになる。
2018年はサインツJr.のベンチーマーク的な存在であったヒュルケンベルグだが、サインツJr.にとっては自身のパフォーマンスを評価するための確かな基準となっていた。
しかし彼は、この記録はヒュルケンベルグの本当の実力を適切に示したものではないと憂慮している。
「僕がルノーに移籍した年、ニコはすでに力強いシーズンを過ごしていた」とサインツJr.は話した。
「彼は中団チームで何年もの間、僕がこれまで見てきた中でも最高レベルのパフォーマンスを発揮していたんだ」
「もし彼がメルセデスかフェラーリ、レッドブルのマシンに乗れば、すぐに優勝できるだろう」
「だけど残念なことに、それが実現するのは難しいし、予想もできないよ」
「僕はニコからたくさんのことを学んできた。僕はその経験を持ってマクラーレンへ行くことになる」
2017年にルノーへ加入したヒュルケンベルグは、2021年までにはタイトル争いをするというルノーの長期的な目標に全力を注いできた。ルノーの進歩はゆっくりではあるものの、サインツJr.はルノーが正しい方向に向かっていると考えている。
「僕はルノーが進歩することを願っている。というのも彼らがパワーユニットを改善して、そのパワーユニットがマクラーレンに供給されれば、マクラーレンもまた進歩することができるからだ」
「ルノーには優秀なスタッフが大勢いるし、ニック・チェスター(シャシーテクニカルディレクター)のようなトップレベルの人もいる。彼らは勝てるチームに戻りたいんだ」
「彼らがベストを尽くせるよう願っている。だけど厳しい道のりだ。彼らがどれくらいタイムを縮めたいのかわからないけれど、毎回の予選で1.5~2秒と考えていると思う」