2018年末でF1活動に区切りをつけたフェルナンド・アロンソが、WEC世界耐久選手権の2018/19年シーズンと2019年インディアナポリス500マイルレースを終えた後のプランは未定であると語った。
アロンソは2018年にLMP1クラスのTOYOTA GAZOO Racingと契約、2018年から2019年にかけて行われるWECスーパーシーズンに参戦している。2018年にはル・マン24時間レースで優勝、すでにF1モナコGPで勝利しているアロンソは、世界三大レース制覇という目標達成のためにクリアすべきレースはインディ500のみとなった。三冠達成の偉業を成し遂げたドライバーは、これまでグラハム・ヒルのみだ。
F1から事実上引退した37歳のアロンソは、WECの2018/19年シーズンの他に、2019年インディ500にマクラーレン・レーシングと共に出場し、2度目の挑戦を行うことも確定している。しかし2019年6月中旬以降のプランについては明らかにしていない。
2019年のアロンソのシーズンは1月26日、27日のロレックス・デイトナ24時間レースで始動した。アロンソはウェイン・テイラー・レーシングの10号車コニカミノルタ・キャデラックDPi-V.Rを小林可夢偉らとともにドライブ、総合優勝を飾った。
デイトナ24時間レースを前に、今後のレース活動について聞かれたアロンソは「もちろん(WECの)スーパーシーズンをベストな形で終えたい」と語った。
「僕たちは今、世界選手権をリードしている。ル・マンは最終レースだ。また優勝するチャンスをつかめればうれしいね」
「6月までとても忙しい。でも6月の後のことは、WECと5月のインディ500の結果によって決める」
「この先、また違う挑戦が出てくるかもしれない。WECが最優先になるかもしれないし、ならないかもしれない。それについてはいずれ決断を下す」
2018年12月、バーレーンでアロンソとNASCARレーサーであるジミー・ジョンソンがマシンを交換するという企画が行われ、アロンソはヘンドリック・モータースポーツの48号車シボレー・カマロZL1をドライブした。これによってアロンソはNASCAR参戦に興味を持っているのではないかといううわさも持ち上がっているが、現時点ではその計画はないとアロンソは言う。
「ストックカーについては、今の時点で計画にはないよ」とアロンソ。
「これからも絶対にないとは言えないけれど、短期的には計画にはない。なぜならまたゼロからすべてを学ばなければならないからね」
「スケジュールは(WECとインディ500の準備で)とてもタイトだから、今が適切なタイミングだとは思えない」