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ルノーF1への移籍を選んだリカルド「着実に前進していくチームだと確信できた」

2019年01月28日 07:01  AUTOSPORT web

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レッドブルを離れ、2019年にルノーF1に移籍したダニエル・リカルド
ダニエル・リカルドは、2019年の移籍先としてルノーを選んだのは、交渉を行うなかで、将来の向上が確実であると感じたからであると語った。

 レッドブル・レーシングとの契約が2018年末で切れることから、リカルドはメルセデスやフェラーリと交渉を行ってきた。しかし契約の可能性がなくなり、ルノーとマクラーレンに目を向けることになった。

「メルセデスともフェラーリとも契約する可能性はなくなったと分かった。だから、レッドブル、マクラーレン、ルノーのなかで選ぶことになった」とリカルドはRACERのインタビューにおいて語った。

 リカルドは、環境を変えたいという思いから、移籍を望むようになり、まずはマクラーレンの首脳陣と話し合いを行った。最終的にはマクラーレンで近い将来に成功を収めるのは難しいと考えてオファーを断ったというリカルドだが、チーム自体には魅力を感じたと述べている。

「マクラーレンの人たちとは何度か話し合いを持った。彼らはすごくクールな人たちだと思った」とリカルド。

「いいボスだと感じて、彼らのことがとても気に入った。もちろん、レッドブルやその他の人たちを嫌いだというわけではない。ただ、(マクラーレン首脳陣からは)本当に前向きな印象を受けたんだ」

「でも、彼ら自身認めるだろうけど、明らかにまだ勝てる状態ではない。あの時点でマクラーレンに行くと決めるのは楽観的すぎる判断だっただろう。だから彼らのオファーは断った」

「そしてルノーと話をして、最終的にぴんときたんだ。『ルノーはワークスチームだ。彼らは順調に前進してきているし、いい内容の2年契約だ』と思った」

 個人的にはマクラーレンというチームに好感触を持ったと言うリカルドだが、現時点ではパフォーマンスの面でルノーのパッケージを選ぶのが自分にとっては当然の成り行きだったと語った。

「完全に個人的な意味では、マクラーレンは他と同様に魅力的だったと思う。だが、明らかにパフォーマンスという大きな問題があった」とリカルドは率直に語った。

「ルノーの説明や提示してきたことを見た。彼らは今もシャシーとエンジンについてやるべき仕事があることは明らかだ。でも彼らが見せてくれたこと、彼らがこの2年間にやってきたこと、それに彼らがデータで示したことは納得のいくものだったし、彼らの行こうとしている道は、現実的で、意味を成しているように見えた。これならうまくいきそうだと思ったんだ」

「ここがぴったりだと思った。『ここだ』とね。その時点で僕は慣れ親しんだことから脱却するために、変化が必要だと感じていたんだ」