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「PSYCHO-PASS」宜野座ってどんなキャラだった? 新作劇場版を見る前に世界観やストーリーをおさらい

2019年01月27日 14:33  アニメ!アニメ!

アニメ!アニメ!

(C)サイコパス製作委員会
『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズの新プロジェクトとして、劇場アニメ3作品が2019年1月より連続公開。

1月25日より「Case.1 罪と罰」。2月15日より「Case.2 First Guardian」。3月8日より「Case.3 恩讐の彼方に__」と、それぞれ別のキャラクターにフォーカスした物語が展開する。

『PSYCHO-PASS サイコパス』とは、『踊る大捜査線』の本広克行が総監督、『魔法少女まどか☆マギガ』などのダークストーリーに定評のある虚淵玄がストーリーライターを務めるなど、話題のクリエイターが多く名を連ね、Production I.Gが制作、フジテレビ「ノイタミナ」枠にて放送されたSFオリジナルアニメ。

2012年にTVアニメシリーズがスタートし、その後第2期、マンガ、小説、ゲームなどさまざまな展開を遂げてきた。
2015年には完全新作の『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』が公開され、大ヒットを記録した。


ファン待望の新作となる3部作では、霜月美佳×宜野座伸元(Case.1)、須郷徹平×征陸智己(Case.2)、狡噛慎也(Case.3)といった主要キャラクターをそれぞれフィーチャー。
現在、3つの物語の“キーワード”が散りばめられた予告動画が公開されており、これまで語られていなかった『PSYCHO-PASS サイコパス』のミッシングリンクを紐解いてくれそうな、ワクワクする予告となっている。


今回、25日に公開が迫った「Case.1 罪と罰」のメインとなる宜野座と霜月について解説。「『PSYCHO-PASS サイコパス』を見ていたが、ストーリーやキャラクターについて忘れてしまっている部分がある」という方や、「そもそも作品を見ていなかったが、これをきっかけに見てみたい」という方は、ぜひこの記事を読んでから劇場に足を運んでほしい。

■『PSYCHO-PASS サイコパス』の世界観


物語の舞台は、人間の心理状態を数値化する機能を持つ「シビュラシステム」が導入され、それによって管理された西暦2112年の日本。
人々はこの値を通称「PSYCHO-PASS(サイコパス)」と呼び、有害なストレスから解放された“理想的な人生”を送るため、その数値を指標として生きていた。

その中で、犯罪に関しての数値は「犯罪係数」として計測され、たとえ罪を犯していない者でも、規定値を超えれば「潜在犯」として裁かれる。

そのような監視社会においても発生する犯罪を抑圧するため、厚生省管轄の警察組織「公安局」の刑事(=監視官)は、シビュラシステムと有機的に接続されている特殊拳銃「ドミネーター」を用いて、治安維持活動を実施。
また、犯罪係数が規定値を超えていても、犯罪を理解・予測・解決する能力があると評価された潜在犯(=執行官)もドミネーターを与えられ、監視官と共に事件を追っていた。

2012年10月から2013年3月にかけて放送された第1期では、凶悪犯でありながらシビュラにその犯罪動向に見合った犯罪係数が計測されることのない、免罪体質と呼ばれる特異な体質を持っている槙島聖護に苦しめられた公安局のメンバー。
新人監視官の常守朱が悩みもがきながらも、その脅威に立ち向かい、いずれシビュラシステムを必要としない新しい道を見つけてみせると決意するのだった。

2014年10月から12月にかけて放送された第2期では、第1期エンディングから1年半後が舞台。
一連の事件の後に執行官となった宜野座と、新任監視官の霜月を加えた新たな公安局メンバーは、投薬と心理誘導によって犯罪係数を下げることのできる鹿矛囲桐斗という人物と戦うことになる。
鹿矛囲は、飛行機事故で死んだ184人からの多体移植手術による人間で、個人の犯罪係数を測ることしかできないシビュラシステムは彼を認識することができなかった。
第1期の槙島同様、公安局メンバーはシビュラシステムそのものに悩まされることになる。

第1期、第2期での主人公・朱を大いに手助けした宜野座、そして朱を大いに振り回した霜月が活躍する「Case.1 罪と罰」の舞台は、2117年の冬。公安局ビルに1台の暴走車両が突入する事件が勃発する。

その運転手は、青森にある潜在犯隔離施設(サンクチュアリ)のカウンセラー・夜坂泉。
しかし、取り調べ直前に夜坂の即時送還が決定する。
霜月は宜野座と共に夜坂送還のため青森へ。そこで待っていたのは、“偽りの楽園”だった……。
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■第2期でワイルドにイメチェンした宜野座、新作での活躍も気になる!


「Case.1 罪と罰」でメインを務める宜野座は、第1期から登場していたキャラクター。第1期ではピシッとスーツを着こなし、前髪が少し長めだが神経質そうに見える表情とメガネで、いわゆる“エリート監視官”を体でも表現していた。

しかし、第1期終盤には犯罪係数が規定値を超え、執行官となり、なんと見た目までも超イメチェン! まず髪を切り、メガネをやめ、第1期では絶対に見せなかったタンクトップ姿まで披露。
そのムキムキ具合に、「スーツの下にこんないい体を隠していたなんて!」とギャップ萌えする女性がいたとかいないとか……。
また、朱に説教ばかりしていたが、ガミガミ言わなくなり、逆に新人の霜月に言いたい放題言われるなど、丸くなった様子も垣間見える。

さらに、2015年公開の劇場版では、髪を伸ばしてポニーテールにしていたことも驚きだ。
新作では宜野座にどんな変化が!? と期待していたが、予告編ではポニーテールのままだったので、劇場の大スクリーンで宜野座の変化を探さなければ、と思う筆者であった。

そんな宜野座の活躍を振り返ろうとすると、涙なしでは語れない…。
犯罪係数の高い人間を憎悪していた宜野座。高等教育課程からの同級生かつ監視官時代の同期で元相棒の狡噛や、父親である征陸が潜在犯になってしまい、自身のメンタルを清浄に保つためにも、監視官は執行官とは深く交わるべきではないと考えて2人にきつく当たる。
いずれも親しい人物に裏切られた、置き去りにされたという心象を与えており、狡噛の潜在犯落ち後、宜野座のサイコパスは緩やかに悪化。カウンセリングにも通っていた。

さらに、槙島の行方を捜す中、罠にはまり左腕が潰れる重症を負う。その際、宜野座を守ろうとした征陸も致命傷を負い、息を引き取る。
死ぬ間際には親子のような会話をしていたが、これまできつく当たってきた態度に宜野座は後悔しただろう。

その後、犯罪係数が規定値を超え潜在犯となるも、執行官として生きることを選択。左腕は義手となり、父に似た自分の目元が嫌いという理由で掛けていた伊達眼鏡を外し、それまでの張り詰めた姿勢が吹っ切れ穏やかになっていた。

第2期では、前述したように、ムキムキワイルドにイメチェンした宜野座。朱にアドバイスを送ったり、義手でドローンを破壊するシーンがあったりと、1期とは違った活躍を見せた。
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■生意気な上に余計な行動も…新作での霜月は成長しているのか?


第2期から本格的に登場した霜月は、未成年でありながらシビュラシステムに適正を見出され、18歳という異例の若さで監視官に就任。シビュラシステムを心から信奉し、犯罪係数の高い人間は速やかに排除すべきと考えることから、それに反する思考や行動を起こす朱に反抗的な態度をとる。
そのため、妨害するような行動をとってしまうこともしばしば。また、基本的に監視官として執行官・潜在犯を見下しているが、六合塚弥生のことだけは慕っている様子。“百合”っぽさも匂わせていた。

アニメでは“生意気”という印象しかなかった霜月。予告動画でも、「今回は私の事件ってことで」と自信満々に言っていることから、新作でも霜月のこの性格からくる行動が物語をかき乱していきそうだ。