マクラーレンのCEOを務めるザック・ブラウンは、2018年のバルセロナでは信頼性の問題が先々への準備を妨げる原因となったとして、再発を防止するためにF1プレシーズンテストへのアプローチを変更したと語っている。
マクラーレンの2018年シーズンのスタートは前途多難だった。新たにルノー製パワーユニットを搭載したMCL33は数多くのトラブルに見舞われてプレシーズンテストでの走行距離を大幅に削ることになり、このことが開発にも影響を及ぼした。
2週間におよぶスペインでのテストをフル活用すべく、チームは2019年により良いポジションにつけるための努力をしてきており、今後の開発についても最新の状態を維持していくとブラウンは主張する。
「前に進んでいくための対策は講じている。全F1チームと同様に、1週間単位で開発を続けていく」とブラウン。
「理由はひとつだけではないし、それだけが原因ではないのだが、我々のパフォーマンスが遅れをとっていたのは信頼性の問題があったからだ」
「だからバルセロナのコースに出たら、すぐにパフォーマンスを発揮するのではなく、ホイールナットや熱の問題に対応しなければならなかった。パフォーマンスに集中するのではなく、信頼性に集中していた」
「スペインのテストが終わるころには、チームは信頼性の問題について良い仕事ができていたと思う。オーストラリアで2台がともに、ポイント圏内でフィニッシュできる程度にはね」
「スペインで見たかったものは、こんなものではない。だから(今年の)スペインでは、パフォーマンス面でも信頼性の面でも、良い状態で臨めると考えている」