1月24日(木)、スペインのヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトにてスーパーバイク世界選手権(SBK)のテスト2日目が行われ、ジョナサン・レイ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)がトップタイムを記録した。
テスト2日目は太陽が照りつけるなか、2019年シーズンの開幕まで1カ月を切ったライダーたちは最終調整を行った。サーキット周辺は前日よりも気温が上がったため、多くのライダーたちがタイムを上げ、この日はトップから10番手までが1秒以内の差だった。
2018年のチャンピオンであるレイは、午前中の早い段階から2019年型バイクに小さなアップデートを施してコースへ出て行った。彼はタイムを落とすことなく、最終的には2番手のアレックス・ロウズ(パタ・ヤマハ・オフィシャル・ワールドSBKチーム)より0.2秒速い1分39秒160というトップタイムをマークしてテスト2日目を終えた。
ロウズは2日間のテストを通して安定した走りを見せていた。テスト2日目は加速に関する改善作業に取り組み、ヤマハYZF-R1の新しいパーツを試すなど、ロウズは合計102周を走破し、2番手タイムとなる1分39秒372を記録した。またチームメイトのマイケル・ファン・デル・マークは1分40秒145をマークした7番手につけた。
3番手につけたのはレイの僚友レオン・ハスラムで、トップのレイとは0.342秒差の1分39秒502を記録した。ハスラムはテスト初日も3番手タイムを記録しており、このテストを通して速さを示した。
ドゥカティ勢のトップは、2018年までMotoGPに参戦していたアルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)で、1分39秒620をマークして4番手に。チームメイトのチャズ・デイビスは1分40秒621で10番手だった。
なおWSSに参戦する日本人ライダー、大久保光(カワサキ・プセッティ・レーシング)は58周を走行し、ベストタイムは1分43秒404でクラス6番手となった。
テスト2日目のタイム結果は以下の通り。
■2019SBKヘレステスト2日目タイム結果(編集部集計)
Pos.No.RiderTeam/MachineTime11J.レイカワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(カワサキZX-10RR)1'39.160222A.ロウズパタ・ヤマハ・オフィシャル・ワールドSBKチーム(ヤマYZF-R1)1'39.372391L.ハスラムカワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK(カワサキZX-10RR)1'39.502419A.バウティスタAruba.it レーシング-ドゥカティ(ドゥカティ パニガーレV4 R)1'39.620554T.ラズガットリオグルターキッシュ・プセッティレーシング(カワサキZX-10RR)1'39.942611S.コルテセGRTヤマハ・ワールドSBK(ヤマYZF-R1)1'40.075760M.ファン・デル・マークパタ・ヤマハ・オフィシャル・ワールドSBKチーム(ヤマYZF-R1)1'40.145833M.メランドリGRTヤマハ・ワールドSBK(ヤマYZF-R1)1'40.469921M.ルーベン・リナルディバーニーレーシングチーム(ドゥカティ パニガーレV4 R)1'40.540107C.デイビスAruba.it レーシング-ドゥカティ(ドゥカティ パニガーレV4 R)1'40.6211136L.メルカドオレラック・レーシングVerdNatura(カワサキZX-10RR)1'40.7941250E.ラバティチーム・ゴーイレブン(ドゥカティ パニガーレV4 R)1'40.8791381J.トーレスチーム・ペデルチーニ・レーシング(カワサキZX-10RR)1'41.0661466T.サイクスBMWモトラッド・ワールドSBKチーム(BMW S1000RR)1'41.2061528M.ライターベルガーBMWモトラッド・ワールドSBKチーム(BMW S1000RR)1'41.2311652A.デルビアンコアルティア・ミエ・レーシングチーム(ホンダCBR1000RR)1'42.353