タレントの武井壮さんは1月24日、都立町田総合高校の体罰問題を受け、「誰が擁護しようがオレは絶対に体罰なんか認めねえわ!」と改めて体罰を否定した。
同校の生活指導の男性教諭(50代)に対しては、生徒に挑発されてつい手を上げてしまったのではないかと同情が集まっているが、武井さんは「生徒が悪かろうが、愚弄されようが、狡猾なやり方で追い込まれようが、どんな良い先生だろうが殴ったら駄目なんだ」と主張した。
「会社で言うこと聞かない部下をぶん殴ったらクビだろう」
インターネットで拡散された動画によると、高校1年生の男性生徒は男子教諭に「ふざけんなよ、コラ」「脳みそないのか?その小さい脳みそでよく考えろよ!」と食ってかかっていた。また、別の生徒が「ツイッターで炎上させようぜ」と動画を撮影していたことも報じられ、教諭を庇う声も上がっていた。
しかし武井さんは、どのような理由があっても、生徒を殴ってはいけないとツイート。生徒の挑発に乗らず、暴力以外の方法で対応しなければならないと主張した。
「生徒を擁護する理由なんか1つもない、先生は悔しかっただろうし怒りもあっただろう、生徒の事を思ってかもしれない、けれど殴ったら駄目だ。それ以外の方法で対応しなきゃ駄目なんだよ」
また、会社や部活では暴力が認められていないことを指摘し、教師だけが生徒を殴っていいはずがないともいう。
「会社で言うこと聞かない部下をぶん殴ったらクビだろうな、部活で生意気な後輩ぶん殴ったら出場停止や廃部にもなる、国会で暴言吐きまくる議員を答弁中の総理がぶん殴ったら逮捕されるだろうな、どんな人も人を殴ったら駄目なんだよ。教師なら殴ってでも教えていい?教師だけに人を殴る権限なんかない」
「もしあと50センチ後ろに倒れて柱の角で頭を打ったら」
今回の暴力で男子生徒は、打撲や口の中を切るけがをした。場合によっては、もっと大きなけがをしていた可能性もある。体罰は、生徒がけがをし、教師がその罪を背負うリスクがあるため、やはり認められないという。
「もしあと50センチ後ろに倒れて柱の角で頭を打って亡くなったり、障害を負ったらあの先生の人生は一生償いで終わるんだよ。そして生徒は元には戻らない。殴ってでも教えたい気持ちは分かるよ、でも駄目なんだよ」