2019年シーズン、ルノー・スポール・レーシングは中国出身の周冠宇とブラジル出身16歳のカイオ・コレットをルノー・スポール・アカデミーに迎えることになった。
彼らは、2018年から在籍している現フォーミュラ・ルノー・ユーロカップチャンピオンのマックス・フュートレル、ユーロカップのルーキーで優勝経験者のクリスチャン・ランダガードおよびビクター・マーティンスとともに、2019年のプログラムを始めることになる。
GP3シリーズのチャンピオンで、昨年の提携ドライバーであるアントワン・フバートもアカデミーの正式メンバーとなった。
2019年には4人のドライバーがグランプリの週末に帯同する。フバート、周(FIA F2選手権)、フュートレル、ランダガード(FIA F3選手権)は、F1でのサポートプログラムを競うことになる。
残るふたりのマーティンスとコレットは、フォーミュラ・ルノー・ユーロカップに参戦予定だ。同シリーズはモナコとヤス・マリーナを含む9カ所のF1グランプリ会場で開催される。
周は2019年シーズンにルノーF1チームの開発ドライバーを務める。
アカデミーのメンバーは、ルノーのモータースポーツにおける幅広い経験を活用し、レーシングキャリアをさらに発展させることができる。
またメンバーたちは、身体およびメンタルトレーニング、メディアおよびマーケティング支援、また、英国のエンストンおよびフランスのビリーシャティヨンのルノーF1チーム拠点からの技術面のアドバイスなどを受けることができる。
ルノー・スポール・アカデミーのディレクターを務めるミア・シャリズマンは次のように述べている。
「2019年に契約した6人のドライバーの強さは確信している。各メンバーがこれまでのレースに勝利し、チャンピオンシップを争うのに必要な実力を示してきた。それが今回のラインアップの強さの根拠だ」
「プログラムの発展にしたがって、我々は基準を厳しくさせており、アカデミーのメンバーになる要件はますます厳格になっている。我々の取り組みによって、アカデミーのドライバーにF1シートを競わせることを目指せるレベルへ近づいていることにとても満足している。今、6人のドライバー全員が今シーズンの目標を持っており、今後のレース展開にワクワクしているよ」
ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、次のように述べている。
「ルノー・スポール・アカデミーに、このような才能あるドライバーのグループを迎えることができて大変嬉しく思っている。6人のドライバー全員がエキサイティングな才能をジュニアカテゴリーで示してきており、2019年に彼らと仕事をするのを楽しみにしている」
「短期的にも長期的にも、才能あふれるドライバーたちを擁することは、ルノー・スポールF1チームの利益となるだろう」
「また、アカデミーはこの先何年も今回のような形でサポートを継続する予定だ。マックス、クリスチャン、アントワン、ビクターと仕事を続けることを楽しみにしている。また冠宇とカイオがチームとともに旅を始めることを非常に嬉しく思う。我々は6人のドライバー全員が2019年シーズンにおいて結果を出せるように支援していく」