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『キングダムハーツIII』発売 17年越しに完結する“光と闇を巡る物語”を見逃すな

2019年01月25日 07:02  リアルサウンド

リアルサウンド

 スクウェア・エニックスは1月25日、PS4/Xbox One用ソフト『キングダムハーツIII』(以下『KHIII』)を発売する。17年に及んだ『キングダムハーツ』シリーズの物語(ダークシーカー編)が、本作で一旦の結末を迎えることになった。


参考: 『KINGDOM HEARTS:VR Experience』はソラ目線でKHを再体験する新感覚MVだ


光と闇を巡る物語が17年越しに完結
 『KHIII』は2002年に発売されたアクションRPG『キングダムハーツ』シリーズの最新ナンバリングタイトル。人間の心に存在する光と闇をテーマにしており、作中には「ソラ」「リク」「カイリ」を始めとするオリジナルキャラクターに加え、「ミッキーマウス」に代表されるディズニーキャラクターが多数登場する。ゲーム中は様々な伏線が複雑に絡み合って物語が進むのだが、分かりやすく言うと、『不思議な国のアリス』や『アラジン』といったディズニー作品のワールドを冒険し、闇に飲まれそうな世界を救うための手がかりを探す……という具合でゲームが進む。


 そうした物語のスケールや世界観の詳細な設定もさることながら、『キングダムハーツ』シリーズはこれまで家庭用ゲームや携帯用ゲームを含め、モバイルゲームやスマートフォンアプリなど、多岐に渡るハードとプラットフォームで展開されてきたことも見逃せない。その中で紡がれた出来事やキャラクターたちの思いの集大成となるのが、最新作『KHIII』である。


 キーブレードに選ばれた少年「ソラ」と7つの光は、世界を闇に落とさんと暗躍するマスターゼアノートらにどう立ち向かうのか。『キングダムハーツ バース バイ スリープ』で衝撃的な状況に陥った「ヴェントス」「アクア」「テラ」に救いの道はあるのか、など気になる点は多々あるが、これまで『キングダムハーツ』シリーズをプレイしたことのあるユーザーなら、手に取って損は無い作品となるだろう。


主要な『キングダムハーツ』作品
・キングダムハーツ
・キングダムハーツ チェイン オブ メモリーズ
・キングダムハーツⅡ
・キングダムハーツ コーテッド
・キングダムハーツ バース バイ スリープ
・キングダムハーツ スリーファイブエイト デイズ オーバー ツー
・キングダムハーツ ドリーム ドロップ ディスタンス
・キングダムハーツ ユニオン・クロス(アプリ)


「トイストーリー」や「アナと雪の女王」が新たに追加
 『キングダムハーツ』の大きな魅力は、個性溢れるディズニーキャラクターたちと出会い、一緒に冒を楽しめる点にある。『KHⅢ』では『トイストーリー』、『アナと雪の女王』、『塔の上のラプンツェル』といったワールドが新たに実装。単なるゲスト出演ではなく、ソラたちが抱える事情と密接に絡んだストーリーが用意されている。


 また訪れたワールドに応じてソラたちの衣装や外見が変化するのもポイント。『トイストーリー』ならフィギュアになり、『パイレーツ・オブ・カリビアン』ならアウトロー感漂う海賊衣装に身を包む。自分の好きなディズニー作品のワールドがゲーム内でどう描かれているのか、オリジナルキャラクターの一挙一動と合わせてチェックしてみると、さらにプレイが楽しくなるはずだ。


『KHIII』より登場するディズニーワールド一例
・トイストーリー
・アナと雪の女王
・ベイマックス
・塔の上のラプンツェル
・モンスターズインク


大胆に進化を遂げた「キーブレード」と「グミシップ」
 ストーリーの深堀りとディズニーワールドの追加と合わせて、ソラが操る鍵型の武器「キーブレード」も進化を遂げた。ゲーム中で手に入る各キーブレードは、バトル中に特殊フォームへ変形させることが可能となり、回転する先端で地面潜れる「ドリルパンチ」や広範囲に攻撃する「ツインヨーヨー」、リーチの長い突きを繰り出す「ハイウィンド」といった能力を発動する。これらキーブレードを上手く使い分けるのが、バトルを有利に進めるコツになるだろう。


 ゲームの根幹を為す基本システム群と同様、『キングダムハーツ』シリーズの移動手段として活躍した「グミシップ」は本作でも健在。パーツを組み替えて自分だけのマシンを作成し、未知のワールドを探索するシューティングゲームに挑戦できる。グミシップが実装された『キングダムハーツ』や『キングダムハーツⅡ』からスケール感もパワーアップしたことで、単体でもやり込める要素に仕上がった模様だ。


 PS4/Xbox One用ソフト『キングダムハーツⅢ』は1月25日発売。出来るなら過去のシリーズ作品をプレイしておいた方が望ましいが、今作をクリア後に『キングダムハーツ』からプレイし始めるのもOK。気になった方は物語が一区切りをつけるこの機会にプレイしてみてはどうだろうか。


(龍田優貴)