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GOODRIDE日本レースクイーン大賞2018特集:グランプリ獲得に懸けた一年「挫折が私を本気にさせた」

2019年01月24日 17:41  AUTOSPORT web

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GOODRIDE日本レースクイーン大賞2018グランプリに輝いた林紗久羅さん
2018年に登場したレースクイーンの中からファン投票で人気No.1レースクイーンを決定するGOODRIDE日本レースクイーン大賞2018。1月12日に幕張メッセで行われた東京オートサロン2019のメインステージで日本レースクイーン大賞の授賞式が行われ、2018年度の大賞受賞5人が発表された。

 スーパーGTやスーパーフォーミュラ、スーパー耐久、D1GP、全日本ロードなど国内主要カテゴリーに登場した400名を超えるレースクイーンの中から100名がノミネートされ、ファン投票によって人気No.1レースクイーンを決定する日本レースクイーン大賞。

 1月12日の授賞式が行われ、生田ちむさん、小越しほみさん、林紗久羅さん、林ゆめさん、藤木由貴さんの5人が2018年のGOODRIDE日本レースクイーン大賞受賞者に決定。そして、最も支持を集めた林紗久羅さんが2018年のグランプリに輝いた。


 2018年で9回目の開催となる日本レースクイーン大賞。年を重ねるごとに、投票も盛り上がりを見せており、今年もレースクイーンとファンたちのアツいレースが繰り広げられていた。

 グランプリを獲得した林紗久羅さん。2016年の日本レースクイーン大賞で大賞を受賞したが、2017年は大賞の5人には選ばれず、特別賞というかたちで幕を閉じた。悔しい涙を流した授賞式から、グランプリを獲得に向けて彼女の挑戦はスタートした。

 所属事務所を移籍し、2015年に務めていたD'stationフレッシュエンジェルズに戻ってきた林さん。リーダーとして5人をまとめる立場にもなって、2018年シーズンがスタートした。

 歌って踊るサーキットのアイドルであるD'stationフレッシュエンジェルズ。スーパーGTのレースクイーンだけでなく、スーパー耐久シリーズではイメージガールとして活躍。さらにアイドルライブにも出演するなどサーキット以外での活動もあり、日本一忙しいレースクイーンユニットだ。

 そのフレッシュエンジェルズだけでなく、スーパーフォーミュラではraffinee ladyを務め、さらにその他のカテゴリーにも参加。一年を通して全部で9つのレースカテゴリーに登場した。

 毎週末、サーキットに通う彼女を後押ししたのは、常に駆け付けてくれるファンたちともう一度あの授賞式のステージに上がり、今度はグランプリを獲得したいという思いだった。

 日本レースクイーン大賞の投票が始まると連日のように動画ライブ配信を行い、ファンとコミュニケーションを取り続けた林さん。投票期間だけでなくシーズンを通した頑張りによって、一年前に彼女が悔し涙を流したあの授賞式のステージに再び立つことが叶う。

 そして、彼女とファンの願いは見事に花開き、GOODRIDE日本レースクイーン大賞2018グランプリに輝くこととなる。


「本当にありがとうございます。私の手元にあるグランプリのトロフィーはみんなで勝ち取ったものです。レースクイーン大賞に挑んで今年で4年目となりました。いちばん最初の2015年度はファイナリストで幕を閉じ、2016年度はRAYBRIGレースクィーンとしてレースクイーン大賞を受賞させていただきました。そして、2017年度は残念ながら特別賞というかたちになってしまい、この挫折が私を本気にさせてくれました」

「応援して下さる方々が増え、D’stationというチームに恵まれ、歌って踊るアイドルユニット“フレッシュエンジェルズ”を務めさせていただき、本当にサーキットを駆け抜けた一年だったと思います。自分ひとりではここまで来ることはできませんでした」

「日本レースクイーン大賞グランプリ獲得を機に、より一層気を引き締めて、これからもレースクイーンの女王としてモータースポーツ業界、そしてレースクイーン業界をもっともっと盛り上げていきたいと思います」とステージ上で今度は嬉し涙を流した林さん。

■ステージから見た最高の景色。そして、これからの思い

 授賞式後、ステージでの思いを語った林紗久羅さん。

「投票期間が始まる前からグランプリ獲得へのイメージトレーニングをずっとしていました。グランプリ発表で名前が呼ばれた時は、それが本当に現実になって、すごく安心した気持ちが大きかったです。ホッとして、良かったなって思いました」

「有言実行もできましたし、自分だけの目標だけではなくて、応援してくれる方たちの目標にもなっていたので、これでグランプリを獲れなかったら本当に落胆してしまうし、その姿は2度と見たくなかったので、みんなの嬉しい顔が見られるというのも安心した一つの要素でした」と授賞式を振り返る。

 グランプリ発表された直後、その場にしゃがみこんでしまった場面については、「イメージトレーニングの中では、“やったー!”って感じだったんですけど、自分のイメトレとは違くて、いろいろな感情が押し寄せてきて、膝が耐えられませんでした(笑)。安堵の気持ちで気が抜けてしまった感じですね」

「プレッシャーはすごくありました。投票が始まる前から、始まってからも、そして今日に至るまでずっとずっと……。やっぱり悪い考えがいっぱいしちゃいますよね。この子が獲るんじゃないか? 私なんか箸にも棒にもかからないんじゃないかって……。ネガティブなことをいっぱい考えてしまいましたね」

「昨年、特別賞というかたちで終ってしまった時にに、ファンのみんなにも“ここで終るわけにはいかない”ってスイッチが入った気がしました。あの時の気持ちをずっと持ち続けてくださる方がいました。あとは、レースクイーンを務めたD'station Racingが戦う気持ちを持つチームなので、最後まで熱い気持ちで私も戦うことができました」


 グランプリを受賞してステージから見た景色は格別のものだったと語る。

「最高の景色でした。ファンのみんなが温かい表情なのがよく見ることができました。呼ばれた瞬間は混乱していましたが、ちょっと落ち着いてから景色を見た時は、優しい笑顔とおめでとうという言葉を確認できて、ここで自分がグランプリを獲ってよかったんだって感じました。結果を受け入れてくれて、自分の居場所を感じることができて幸せな気持ちになりました」

 今後の目標について尋ねると、2019年もレースクイーンとしてさらに精進していくと語ってくれた。

「日本レースクイーン大賞グランプリを獲得するということは、簡単なことではないし、獲りたくても獲れなかったレースクイーンがいっぱいいます。私も獲れなかった日々を過ごしてきました。だから、誰もが認めてくれるレースクイーンとしての姿を目指したいです。第三者の視点で自分を見て、振る舞いや言葉遣い、仕事のこなし方など初心に帰って、一からやり直していこうという気持ちになりました」

「グランプリを獲った!で終わりではなく、私は日本レースクイーン大賞のグランプリを獲得したことを誇りにし、そのプライドを持って、これからもレースクイーンとして歩んでいきたいと思います」

「林紗久羅がグランプリを獲得すると信じて応援してくれた皆さん、本当にありがとうございます。投票期間の50日間って短いようですごく長かったと思います。応援グッズを作ってくれたり、毎日呼びかけをしてくれたり、生活の一部にしてくれるほど私を応援してくれたことは、一生忘れないですし、恩返しをしたいと思っています」

「これからも皆さんと仲良く接していきたいですし、林紗久羅をグランプリにしてよかった。応援してよかった。と、思ってもらえるようにこれからも精進してまいります。引き続き応援よろしくお願いします」と最後にファンへの感謝の言葉を述べた林さん。

 9代目の日本レースクイーン大賞グランプリに輝いた林紗久羅さん。彼女がどんな活躍を見せてくれるのか、期待が高まるばかりだ。