元F1ドライバーのエディ・アーバインはフェラーリのセバスチャン・ベッテルを批判し、4度のF1世界チャンピオンである彼について、“ひとつしか才能がなく、過大評価されている”と話した。
常に我が道を行く態度をとるアーバインは、1993年にF1にデビューし、フェラーリなどの3チームに所属して2002年に引退した。彼はベッテルに対する批判を緩めず、数年前にはその身勝手な態度を非難して“甘やかされた子供”と呼ぶなどしてきた。
「ベッテルは優れたドライバーだと思うが、4度の世界チャンピオンには見えない」と53歳のアーバインはBBCのインタビューで語った。
「彼は過大評価されすぎていると思う。彼にはひとつの才能しかないが、ルイス(ハミルトン)にはより幅広い才能がある」
少なくともベッテルに比べて、ハミルトンはアーバインの目には良く映っているようだ。だがアーバインの元チームメイトであるミハエル・シューマッハーと比較をするのは難しいという。
「ルイスは他の誰とも違う部類のドライバーだ」
「彼はミハエルの部類とも違う。彼は何度も優勝しているが、ミハエルに近いとは思わない。彼には最高のマシンがあるが、今は昔よりもレース数が多いので、優劣を決めるには疑問の余地がある」
「ベッテルは、先頭を走っていて誰とも競わなくてよい時には優れていると思う。ルイスがレースをしているところを見てみれば、彼はレースに没頭し、他のドライバーの前に出ようと本当に集中しているのが分かる」
「ベッテルが誰かと競い合っている時は、自分の走行と同様に他のドライバーの方にも集中しており、必然的に相手とクラッシュすることになる。これは毎回のように起きていることだ」
またアーバインは、「ミハエルは(アイルトン)セナのように毎日取り組んでいたが、ルイスは休日を取るようだ」と語った。
「ルイスと(ジェンソン)バトンが同じチームにいた2年間を見ると、その2年間はバトンがルイスを上回っていた」
「だが誰もミハエルを上回ることはできなかった。彼のパフォーマンスレベルは一貫して他のドライバーよりも高かったのだ」