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離乳食に「栄養不足感じる」ママは約4割 8割がフォローアップミルク「飲ませたい」

2019年01月24日 13:52  Techinsight Japan

Techinsight Japan

離乳食で困ったことは? 子育て経験者に聞いてみた
育児中の母親にとって「子供はちゃんと栄養が摂れているか、栄養のバランスはとれているか」というのは気になることのひとつであろう。子育てが初めての場合であればなおさらだ。そんな20代~40代の子育て中もしくは子育て経験のある女性500名を対象に、離乳食の栄養を補う粉ミルク「フォローアップミルク」に関する調査が実施された。その結果をご紹介したい。

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「フォローアップミルク」とは、満9か月頃から3歳頃の子供に向けた、牛乳や離乳食では摂りにくい栄養を補う粉ミルクのこと。そもそも「フォローアップミルク」の認知度はどの程度か。子育て中・子育て経験がありフォローアップミルクをあげたことがない女性250名に調査すると、「よく知っている」と回答した人は14.8%だった。最も多いのは「なんとなく知っている」の54.8%で、「聞いたことはあるが、よくわからない」人も21.2%おり、そもそも「聞いたこともない」人も9.2%いることが明らかになった。


実際にフォローアップミルクを子供にあげたことがある女性250名とあげたことがない女性250名に、フォローアップミルクにどのような認識を持っているかを聞くと、「離乳食では栄養が補いきれない子供に飲ませたほうがよい」と認識している人が85.1%だった。逆に「飲ませないほうがよい」(なるべく飲ませないほうがよい・絶対に飲ませないほうがよい)との印象を持っている人が5.4%いた。


一方で、離乳食時代に子供に好き嫌いが多かったかどうか質問したところ、「多かった」(とても多かった・多かった・どちらかというと多かった)と回答した人は43.2%おり、好き嫌いの多い子供は約4割もいることが判明した。それが原因なのか、「離乳食で困ったこと」としては挙がったのは「献立を考えるのが大変」(55.0%)が最多で、「栄養価が不足しているような気がする」と感じた女性も38.4%と多かった。「子供に不足しがちと感じる栄養素」では、一番多く票を集めたのが「鉄」で64.6%、続いて「カルシウム」(57.6%)、「DHA」(40.8%)という結果になった。しかし好き嫌いの対策としてフォローアップミルクを実際に利用した人は、7.2%と1割にも満たなかった。


前述の回答から、「フォローアップミルク」について「離乳食では栄養が補いきれない子供に飲ませたほうがよい」と認識している人が8割以上いたにもかかわらず、離乳食で好き嫌いの栄養対策として意識的にフォローアップミルクを利用した人は1割弱しかいないということになる。


これらの調査を実施したアサヒグループ食品の「和光堂フォローアップミルク ぐんぐん」のサイトによると、急速に発育する乳幼児期には多量の鉄が必要とされ、1歳~2歳児に推奨されている1日分の鉄は4.5mgとのこと。これはゆでたほうれん草だと約500g、2.5束ほどの量にあたる。平成24年度の「国民健康・栄養調査」によると、1~2歳の子供は、鉄・カルシウムが食事摂取基準の推奨量を満たしていないという。

同商品は、離乳食では不足しがちな「カルシウム」をはじめ、牛乳では摂りにくい「鉄」、「DHA」等の栄養をサポートする粉ミルクで、水に溶かして飲むだけではなく、料理に混ぜたりして離乳食にも使えるそうだ。サイトには、フォローアップミルクを利用したレシピとして「とうふハンバーグのグリーンソース」や「ミルクたまご豆腐」などが掲載されている。子供の「好き嫌いが気になる」「栄養価が心配」という場合は、フォローアップミルクを利用するのも一案だろう。
(TechinsightJapan編集部 高沢みはる)