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レディー・ガガは女優賞&歌曲賞で 第91回アカデミー賞ノミネーション「5つの快挙」

2019年01月23日 21:13  Techinsight Japan

Techinsight Japan

アカデミー賞ダブルノミネートされたレディー・ガガ
過去に同性愛者を差別する発言をしたとして、2月24日に行われる第91回アカデミー賞授賞式の司会を辞退したコメディアンのケヴィン・ハート(39)。今年は司会者なしのアカデミー賞が開催されると見られているなか、現地時間22日にノミネーションが発表された。その今年のノミネーションでいくつか新たな歴史が作られたと『Us Weekly』が報じている。

■レディー・ガガが女優賞と歌曲賞の2部門でノミネート
映画『アリー/スター誕生』(2018年)の演技が認められ、主演女優賞にノミネートされたレディー・ガガ(32)。映画で使用された楽曲『Shallow』も手がけているガガは歌曲賞にもノミネートされることになり、ダブルノミネートとなった。同じ映画で女優賞と歌曲賞にノミネートされるのは昨年のメアリー・J.ブライジに続いて2人目の快挙。メアリーは映画『マッドバウンド 哀しき友情』(2017年)で助演女優賞と歌曲賞にノミネートされていた。そのため、ガガの主演女優賞と歌曲賞という組み合わせは今回が初めてとなる。

■スーパーヒーロー映画が初めて作品賞にノミネート
マーベル映画『ブラックパンサー』(2018年)が作品賞、作曲賞、歌曲賞、美術賞、音響編集賞、録音賞、衣裳デザイン賞の7部門でノミネートされた。アカデミー賞にスーパーヒーロー映画が作品賞の部門でノミネートされるのは今回が初めて。スーパーヒーロー映画がアカデミー賞で評価される新たな歴史を作ることになった。

■Netflixの映画が初めて作品賞のノミネート
名監督アルフォンソ・キュアロンが手がけた映画『ROMA/ローマ』が作品賞、監督賞、主演女優賞(ヤリッツァ・アパリシオ)、助演女優賞(マリーナ・デ・タビラ)、脚本賞、美術賞、音響編集賞、撮影賞、録音賞、さらに外国語映画賞の最多10ノミネーションを獲得。Netflixの作品が作品賞にノミネートされるのは初めてのことだ。

■14年ぶりにラテン女性が主演女優賞にノミネート
『ROMA/ローマ』で主演女優賞にノミネートされたヤリッツァ・アパリシオ(25)。先住民系の女性では初の主演女優賞のノミネートで、メキシコ人女優では2002年の映画『フリーダ』でサルマ・ハエックに続く2人目となった。母国メキシコでは大変盛り上がっていることだろう。

■スパイク・リー監督が初の監督賞にノミネート
これまで『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989年)や『マルコムX』(1992年)など、40年にわたり数々の作品を手がけてきたスパイク・リー監督が、ついに『ブラック・クランズマン』(2018年)でアカデミー賞監督賞にノミネートされた。リー監督はこれまで『ドゥ・ザ・ライト・シング』で脚本賞や『4 Little Girls』(1997年)で長編ドキュメンタリー賞にノミネートされ、2015年にはアカデミー名誉賞を受賞している。

なお日本の是枝裕和監督の『万引き家族』が外国語映画賞に、細田守監督の『未来のミライ』が長編アニメ映画賞にノミネートされており、スタジオジブリ作品以外での長編アニメ映画賞は初めてとなった。
(TechinsightJapan編集部 朝倉リリー)