2018年始めにウィンフィールド・ボランテ賞を受賞し、その後のフランスF4選手権では21戦中7戦を勝利してシリーズを制した16歳のカイオ・コレットが、ルノー・スポール・アカデミーに加入することになった。
コレットは2019年シーズン、現チャンピオンチームのR-ace GPからフォーミュラ・ルノー・ユーロカップに参戦し、9つのサーキットでレースに出場する。5月のモナコと、ヤス・マリーナで行なわれるアブダビ戦はコレットが2018年2月に初めてシングルシーターで参戦し優勝したサーキットであり、彼にとってはよく知るコースだ。
コレットはブラジルで最も有望で才能あるドライバーと目されている。彼は7歳でレースのキャリアをスタートさせ、2010年から2015年までの間に、ブラジルで幾度もカート選手権を制してきた。
2015年には夢に向かって前進するためにヨーロッパへと渡り、CIK-FIAのルーキー・オブ・ザ・イヤーにも輝いている。2018年1月にシングルシーターでのデビューを果たすとドバイでの初戦では3位となり、その翌週にはヤス・マリーナで初優勝を飾った。その後のフランスF4では7勝をあげ、6度の表彰台を経験。66.5ポイントを獲得してタイトルを勝ち取った。
ルノー・スポール・アカデミーのディレクターであるミア・シャリズマンは、コレットの加入について以下のように語った。
「カイオをルノー・スポール・アカデミーのドライバーとして迎え入れることとなり、とても嬉しく思っている。ブラジルは才能あるレースドライバーを多く輩出してきたという歴史があり、カイオはその伝統を守れるだけのものを持っている」
「彼はアカデミーが数多く擁する、エキサイティングな才能を持つドライバーのひとりだ。カートでの成績は非常に良く、フランスF4での勝利に表されているように、シングルシーター移行に際しても印象的な走りを見せた」
「これからの数年間、彼とオールロード・マネジメントとともに密接に関わっていくこと、またアカデミーの枠組みのなかで、彼がモータースポーツの階段を上り成長していくことを楽しみにしている」
コレット本人は「ルノー・スポール・アカデミーに加わることができて、とても嬉しい」と話し、次のように続けた。
「フランスF4を制したことへのご褒美のひとつとして、プログラム加入のチャンスがあるだろうことは知っていて、それは昨シーズンの大きなモチベーションになっていた」
「アカデミーに在籍するに値するドライバーであるということを、ルノーに知らしめたいという思いが、ハングリー精神を育ててくれる。これが、フォーミュラ・ルノー・ユーロカップでも好成績を収めることにもつながるだろう」
「目標を達成するために懸命にやっていくよ。ルノーとともに仕事をし、彼らのサポートを活かしきることを楽しみにしている」