1月22日(火)、東京地裁は日産自動車の前会長であるカルロス・ゴーン被告の2回目の保釈請求を却下した。彼は、3月上旬まで拘留されることになるようだ。
ゴーン被告は、開示される報酬額を少なくするために、長期にわたって実際の報酬額よりも少ない額を有価証券報告書に記載していたことや、日産の資金を私的に支出するなど、複数の不正行為を行っていたことにより2018年の11月に逮捕されていた。
今回東京地裁に提出された保釈請求書によると、ゴーン被告が多大な保釈金を支払うこと、彼の持つ日産の株式を売却すること、パスポートを預けることなどが書かれていたという。
ゴーン被告は、声明文の中で次のように述べている。
「私が今後も日本にとどまること、そして全てを尊重し、東京地裁の定めるあらゆる保釈条件を支持するということを強調したい」
「裁判に出席する義務があるからだけでなく、最終的に自己弁護をするチャンスを得るためにも、私は裁判に出廷するつもりでいる」
「自分に対して問われている罪があるが、私は有罪ではない。法廷で自分の名声を守ることを待ち望んでいる。私や私の家族にとって、それ以上に重要なことはない」
1月上旬、ゴーン被告は逮捕後初めて公に意見を述べ、そこでも無罪を主張していた。
「メリットもなく、根拠のない告発によって、私は不当に責任を問われて拘留されている」
ゴーン被告の逮捕後、日産はすぐに彼との関係を断ち切っているが、彼がCEOを務めているルノーでも、彼をCEOの座から降ろすことを検討しているようだ。また最近の報道によれば、彼に代わってミシュランのCEOであるジャン-ドミニク・スナール氏がルノーの指揮を取るようになるのではないかと考えられている。
ルノーF1チームのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、ルノーのトップが変わることになったとしても、同社のF1参戦に影響はないと考えている。
「(ルノーの)トップ交代によってどのような影響があるのか、我々には全く情報がない」とアビテブールは話した。
「しかし、何か他のことではなく、F1プログラムにより大きな影響が出る理由は見当たらない」
なおルノーは、2月12日(火)に2019年シーズンを戦うマシンを発表する予定だ。