HWAレースラボからフォーミュラEに参戦しているストフェル・バンドーンは、シーズン6(2019/20年)からメルセデスがワークス体制で参戦することに備えて、できるだけ多くの情報を集めることが重要だと話した。
2016年にF1にデビューしたバンドーンは、2017年、2018年とマクラーレンで厳しいシースンを過ごし、2018年限りでF1のシートを失ってしまった。
しかし彼は、メルセデスのおかげでフォーミュラEのシートを獲得し、このシーズン5(2018/19年)より参戦を開始。また彼の所属するHWAレースラボは、シーズン6(2019/20年)よりメルセデスのワークスチームとなることが決まっている。
開幕戦ディルイーヤE-Prixでは16位、第2戦マラケシュE-Prixではリタイアと、期待されていたような結果を残すことができなかったバンドーンだが、彼はこの2戦を楽しむことができたという。
「環境が変わるというのは良いことだ。パドックには僕の知っている人がたくさんいる」とバンドーンは『RaceFans』に話した。
「かつてレースをしたことがあるドライバーもいるし、僕のよく知っているチームやメカニックもいる。だから親しい人が多いんだ」
「何かを新しく始めることも素晴らしいことだし、まるで基本に戻るようだ。ドライバーは同じケータリングで食事をして、一緒に過ごす時間が少し増える」
■初めてのフォーミュラE挑戦に前向きな気持ちで取り組むストフェル・バンドーン
バンドーンとHWAがフォーミュラEに取り組むにあたって、彼らには根気が必要になる。しかしバンドーンは『e-racing 365』に対し、将来のためにこのプロジェクトに関わっていると語った。
「僕はチームの将来的な方向性を理解している。それに、チームは目標を明確にしている」
「このマシンの技術面が気に入っているし、開発にも関わっている。シーズン6からはメルセデスが参戦することが決まっていて、それに備えてできる限りの情報を集めるためにも、今年は僕たちにとって重要な年だ」
「メルセデスはプロフェッショナルなコンストラクターだ。彼らはどのカテゴリーに参戦しても、ベストな状態で優勝することができる」
「これは明確な目標だ。今の僕たちには、これから進む正しい方向性を用意するという責任がある」
メルセデスはフォーミュラE参戦に向けた準備として、F1チームでバルテリ・ボッタスのエンジニアを務めていたトニー・ロスをチーフレースエンジニアに任命した。バンドーンはロスと仕事をすることについて、「今までのところ、トニーと仕事をするのはとてもポジティブだ」と前向きな印象を述べた。
「僕にとっても彼にとっても、フォーミュラEは新しいものだということを忘れている人もいるだろう。だけど彼と仕事をしてポジティブな面をたくさん見ているし、チーム全体にもそういう面が見えている」