セバスチャン・ベッテルは、2019年のフェラーリF1はその運命を手中に握るだろうと語り、フェラーリにはタイトルをマラネロに持ち帰るための“材料”があると主張している。
フェラーリはテクニカルディレクターのマッティア・ビノットがマウリツィオ・アリバベーネに代わって指揮を取ることになり、2019年を上層部の大きな変化とともにスタートしている。
2018年は、ライバルのメルセデスをも凌ぐマシンを擁していたこともあったフェラーリだったが、チームとドライバーの度重なるミスによってメルセデスとルイス・ハミルトンの勝利を許し、タイトルを持ち帰ることは叶わなかった。
ベッテルは、フェラーリは2019年シーズンもふたたび戦いの態勢を整えるとし、「タイトルを獲れるかどうかは自分たち次第だ」とメキシコシティで行なわれたレース・オブ・チャンピオンズ(ROC)において語った。
「1年のこの時期に話をするのは難しい」とベッテルは付け加えた。
「まだ誰にも何も見えていない。僕たちはマシンができるのを待っているところだ。その後で感触を掴み、最初のレースで様子を見ることになるだろう」
「けれども楽しみにしているし、大きな挑戦になる。自分たちが何を達成したいかは明白だと思う。サポートの面で言えば、あちこちに多くのフェラーリファンがいると思っている。だからサポートが足りないなんてことはないよ」
F1での戦いに戻る前に、ベッテルはメキシコシティでレースの週末を楽しんだ。土曜日にはROCのネイションズカップでミック・シューマッハーとともに2位を勝ち取り、その後の日曜日には多くのドライバーたちと対戦した。
優勝決定戦ではメキシコ出身でラリーチャンピオンのベニート・ゲラが勝者となっている。これを目にしたベッテルは「面白いイベントだ。楽しめているし、ここにいられて嬉しいよ」と話した。
「最後にはたったひとりしか勝てない。だから残りの僕たちは皆、ある意味失望していると思う。でもそれは当然のことだからね」
「楽しい競技だったと思う。もっと上に行きたかったし、もっとドライブしたかったけれど、こうなることもある」
「それでも素晴らしい日だったし、素晴らしい2日間だった。今日は素晴らしい観客がいて、熱心に応援してくれた。皆が楽しんだと思うよ」