映画『サンセット』が3月15日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかで公開される。
『第75回ベネチア国際映画祭』国際批評家連盟賞を受賞し、『第91回アカデミー賞』外国語映画賞のハンガリー代表作品に選出された同作は、主人公イリスの視点から第一次世界大戦開戦前のヨーロッパの中心都市の繁栄と闇を描く映画。1913年のハンガリー・ブダペストを舞台に、亡き両親が遺した高級帽子店が王侯貴族に女性を捧げていることと、生き別れの兄が伯爵殺害の事件を起こしたことを知ったイリスが、激動するヨーロッパの渦に巻き込まれていく様を映し出す。原題は『Napszállta』。
イリス役を『サウルの息子』のユリ・ヤカブが演じるほか、『エリザのために』のヴラド・イヴァノフ、『リザとキツネと恋する死者たち』のモーニカ・バルシャイらが出演。監督と脚本を『サウルの息子』で『第88回アカデミー賞』および『第73回ゴールデン・グローブ賞』の外国語映画賞、『第68回カンヌ国際映画祭』グランプリを受賞したネメシュ・ラースローが務めた。
発表とあわせて予告編が公開。イリスの両親が遺したレイター帽子店で店員たちが働く様子をはじめ、イリスが「私の記録を見たいんです、兄がいるかも」と口にする姿や、「本当に知らないの? レディ伯爵を殺したそうよ」と告げられる場面、「この店から殺人のイメージを消すのに――何年もかかった」という言葉、街中で火花が飛び散るシーンなどが確認できる。