1月31~2月3日にオーストラリア・バサーストでリキモリ・バサースト12時間レースが開催されるが、この週末、ブラバム・オートモーティブは自社初のスーパーカー『BT62』をマウント・パノラマ・サーキットで初走行させる。
ブラバム・オートモーティブは、3度のF1王者に輝いたジャック・ブラバムの実子で自身もF1に参戦した経験を持つデビッド・ブラバムが創設したオーストラリアの自動車ブランドだ。
長年にわたってF1コンストラクターとして活躍したブラバムの名を冠した同ブランドは、18年5月に自社ブランド第1号車となるサーキット専用車『BT62』を発表。19年に入ってからは同モデルでの公道走行を可能にするオプションを設定している。
また、09年のル・マン24時間総合優勝ドライバーであるデビッドは1月9日、ル・マンを含むWEC世界耐久選手権に“ブラバム”を復帰させる意向を明らかにした。現時点で詳細は明らかになっていないものの、社内プロジェクトとして2021/2022年の同シリーズLM-GTEプロクラスへの参戦を目指しているという。
そんなブラバム・オートモーティブは、母国オーストラリアで開催されるリキモリ・バサースト12時間レースのイベント会期中に、最高出力700馬力を誇るBT62をマウント・パノラマで初走行させる予定だ。
5.4リッターV8自然吸気エンジンを搭載しながら乾燥重量はわずか972kgに抑えられた、ブラバム発のスーパーカーの公開デモランは18年12月に行われたアデレート・モータースポーツ・フェスティバルに続いて今回が2回目。3月にはVASCヴァージン・オーストラリア・スポーツカー・チャンピオンシップ開幕戦アデレートでも同様のデモンストレーションが実施されることが決定している。
「我々はブラバムBT62を初めてバサーストに持ち込み、走らせることに興奮している」と語るのは、かつてバサースト1000を制したデビッド。
「この特徴的なトラックは多くのレーシングヒストリーを持ち、それゆえに世界から注目されているサーキットだ。父・ジャック・ブラバムは60年に、ここバサーストで行われた100マイルレースで優勝しているんだ。だから僕らは複数世代で成功を収めていることになるね」
そんなブラバム家の名を継ぐ最新マシン、『BT62』のデモランが実施される2019年のリキモリ・バサースト12時間は1月31日~2月3日に開催される。