トロロッソ・ホンダに新しく加入したアレクサンダー・アルボンは、F1での経験がまったくないものの、2019年シーズンはすぐにペースを発揮することを目指している。
イギリス出身でタイ国籍の22歳のアルボンは、2018年のFIA F2をランキング3位で終えた。彼は2018年シーズンの後半に、ブレンドン・ハートレーの後任としてトロロッソ・ホンダのドライバーに選ばれたが、それは彼がニッサンとフォーミュラE参戦契約を締結したよりも後のことだった。そのためレッドブルは、アルボンを起用するためにニッサンと契約解除のための交渉を行った。
アルボンはこれまでF1マシンをドライブしたことがなく、その実力は未知数とみられているが、より経験豊富なチームメイトのダニール・クビアトに追いつきたいと覚悟を決めている。
オランダのメディア『Formule 1』に2019年の最大の目標について尋ねられたアルボンは、「すぐにでもスピード面で追いつくことが一番だと思う」と答えた。
「バルセロナで4日間のテストがあるけれど、僕はこれまでF1マシンをドライブしたことがない」
「開幕戦のメルボルンまであまり時間がない。F1マシンはもちろんF2とは大きく違うし、(F1の方が)もっと速い」
「だから速さを示して、マシンとドライブの仕方を理解することが一番の問題だ」
真のレーシングドライバーとして準備を進めるアルボンは、今後の身体的要求に備えて体を鍛えることに集中しているという。
「首と心臓、それに血液検査とスキャンをしたばかりだよ。できるだけ首を鍛えようとしているところだ」
「身体的要求は厳しい。だからそのことに今は集中している。トレーナーをつけて、メルボルンに向けて体を万全の状態にしようとしているんだ」