夫に不満を持つ妻が多いと話題になる中、1月18放送の「スッキリ!」(日本テレビ系)では、夫婦円満のコミュニケーションを解説した『妻のトリセツ』(講談社)著者の黒川伊保子さんが生出演。司会の加藤浩次さんら男性出演陣に対して、「夫が妻にするべき言動」をクイズ形式で出題し、ガンガンダメ出ししていた。
黒川さんは、具体的な場面や言葉の例を挙げながら、夫にしてほしい配慮を解説。結婚歴17年の加藤さんはこれに、「ここまでやれる男ってホントに、浮気のできる男だと思うよ」などと抗弁する場面もあった。(文:okei)
ネットでは「女って面倒くさい」「女ってこう、と決めつけられたくない」と物議
著者の黒川さん(結婚歴33年)は人工知能における会話の研究を36年続ける中で、男女で気持ちいいと感じる会話スタイルがまったく違うことに気づいたそう。「これは知っておいた方が、夫の立場である人の身のためだと思って」この本を書いたという。反響は大きく、「妻との関係が良くなりましたというメールを山ほど頂きました」と語る。
一例として、妻が「腰が痛い」と訴えたとき、夫は「病院行きなよ」とか「湿布を貼ったら?」と言ってしまうが、これがダメだという。男性は「問題解決脳」なので素早く解決することをよしとするが、女性が求めているのは「共感」だと説く。
ベストな返答は、「ああ!そりゃつらいよね」とまず共感し、次いで「何か手伝おうか?」などと思いやりのある言葉をかけること。他に挙げられた具体例でも、すべて「男性が察して家事をする」「遅れた事実を謝るのではなく、悲しい気持ちにさせたことを謝る」など、男性側の配慮を求めている。黒川さん曰くセオリーはひとつで、
「共感してから謝る、これだけ!」
と断言した。
黒川さんの個性的なキャラクターもあって、この特集は注目を集め、ネットでも一時トレンド入り。本に興味を持つ人がいる一方で、「女って面倒くさい」「女ってこう、と決めつけられたくない」といった反感コメントも目立った。
「信頼できるけれども腹が立つっていうのが妻の気持ち」
加藤さんは一連のトリセツ通りには到底できないと感じたようだ。
「あのー先生ね、ここまでやれる男ってホントに、浮気のできる男だと思うよ。相当上手いもん共感するとか。逆に菊池先生(筆者注:菊池幸夫弁護士)みたいな無骨なタイプのほうが、絶対裏切らないと思う」
と訴え、男性出演者たちで団結ムードを作っていた。
黒川さんは「こうした対話が自然にできてる男子は怪しいです」と認めたが、加藤さんが「ということは、ここにいる男性陣みんな信頼できるということです」とまとめようとすると、
「信頼できる夫と一緒にいて気持ちのいい男は違うので。ときどきやっぱり気持ちよくしていただきたい」
とバッサリ。加藤さんはたまらず「一緒でしょうよ!信頼できる夫というのが一番気持ちがいいでしょう!」と抗弁したが、「そうですね、でも信頼できるけれども腹が立つっていうのが妻の気持ちなので」と切り返されていた。
どんどん面倒そうな表情になった加藤さんは、最終的には「いま授業して頂きましたけど、我々4組のご夫婦は全員円満ですよね」と再び男性陣と団結。このトリセツは必要ないと言わんばかりだった。
黒川さんは動じず、「じゃあ、今日奥さんに訊いてみてください。オレ変わらなくていいよねって。答えを楽しみにしています」と、にこやかに締めくくった。