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第71回カンヌ映画祭監督賞受賞 時代に翻弄される恋人たちの姿を描く『COLD WAR』6月公開決定

2019年01月21日 17:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 第71回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した『Cold War(英題)』が、『COLD WAR あの歌、2つの心』の邦題で6月28日よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開されることが決定した。


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 『イーダ』で第87回アカデミー賞外国語映画賞を受賞したパヴェウ・パヴリコフスキ監督最新作となる本作は、冷戦下、時代に翻弄される恋人たちの姿をモノクロ映像と名歌で描き出したラブストーリー。


 ピアニストのヴィクトル(トマシュ・コット)と歌手志望の女性・ズーラ(ヨアンナ・クーリグ)は、ポーランドの民族合唱舞踏団で出会う。2人は、1950年の冷戦という時代、15年間に渡って“西側”“東側”の間で揺れ動き、別れと再会を繰り返し続ける。モノクロ映像や、極力情報量を排除した画面や物語の構成も特徴的な本作について、パヴリコフスキ監督は「つまらないシーンや会話で物語を進めたくない」「物語を体感し、自分で理解してほしい」と、その理由についてコメント。劇中に流れるジャズ、民族音楽、伝統民謡などの多種多様な音楽についても、地域、時代などで使用する音楽の種類を必要に応じて使い分けることで、2人の存在する“時代”“場所”“想い”などを言葉で語らずとも音楽によって表現させるなど、その手腕と映像美はアレキサンダー・ペインなど世界の映画監督たちからも羨望の眼差しを浴びている。(リアルサウンド編集部)