1月20日、BMWは元DTMドイツツーリングカー選手権ドライバーで長年ワークスドライバーを務めるアウグスト・ファーフスが24~27日、アメリカのデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催されるロレックス・デイトナ24時間に出場すると発表した。
18年シーズンから新車BMW M8 GTEを導入して、デイトナ24時間を含むIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップのGTル・マン(GTLM)クラスに参戦しているBMW。
その実働部隊であるBMWチームRLLは、19年も昨シーズンに引き続き24号車と25号車の2台体制でシーズンに臨むことをアナウンスし、すでにデイトナに送り込む合計8人のドライバーラインアップを発表していた。
しかし開幕戦まで1週間を切った20日、25号車のフル参戦ドライバーのひとりであるトム・ブロンクビストが、ビザ申請の遅れにより同ラウンドに出場できないことが明らかになると、チームはファーフスの起用を決定。18年限りでDTMを引退し以後、GTカテゴリーで活動していくとしていたブラジル人ドライバーに急遽初仕事が回ってきたかたちだ。
そんなファーフスは「僕はデイトナ24時間が大好きなんだ。チーム、クルマ、そしてサーキットをとてもよく知っている。だから、もう準備はできているよ」とコメントしている。
BMWチームRLLから5年連続5回目のデイトナ出場となるファーフスは、コナー・デ・フィリップ、フィリップ・エング、コルトン・ヘルタとともに25号車BMW M8 GTEをシェアする予定だ。
一方、大会出場を断念さざるを得なくなってしまったブロンクビストは、3月14~16日に行われる次戦セブリング12時間でチームに再合流する見込みだ。
「デイトナでレースができなことにとても失望している」とブロンクビスト。
「今回は残念だけど、チームのみんなに対してフィンガーズ・クロス(幸運を祈る意)をしながら家に帰るよ。同時にセブリングに戻るのを楽しみにしているんだ」と語った。
なお、ファーフスが加わるBMWチームRLLのもう一台、24号車M8 GTEのドライバーラインアップについては、ジョン・エドワーズ、ジェシー・クローン、チャズ・モスタート、アレックス・ザナルディという布陣が維持されている。