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SixTONESが小さな部屋で見せる大きな夢 『すとーんずのらじお』が面白い

2019年01月21日 09:01  リアルサウンド

リアルサウンド

 『すとーんずのらじお』こと、“すとらじ“が面白い。“すとらじ“とは、ジャニーズ公式YouTubeチャンネル『ジャニーズJr.チャンネル』にて、人気ユニットSixTONESが毎週金曜日に配信している動画のなかのイチ【ラジオ企画】。「音声だけでも楽しめるラジオを目指す」としながらも、動き満載なトークで大盛り上がりだ。


(参考:Snow Man、Travis Japan、SixTONES、Sexy美少年、HiHi Jetsが明かす 今年実現したい“野望”とは?


 過去には、メンバーが交替でディレクター役を務めて、無茶振りトークに挑んだことも。「お互いに褒め合って」や「(その場に)いない人について本音で語って」と、彼らが出すお題もキレもあって面白い。かと思えばジェシーや森本慎太郎の「HAHAHAHA」「ホホホホホ」の笑い声につられて、みんなで大爆笑するカオスな展開に。6人が普段からこんなふうに話しているから話題も尽きることはないし、見ているこちらも飽きることはないのだろう。個人的にはYouTubeらしい企画の動画とはまた別に、レギュラーで“すとらじ“を配信してほしいと熱望しているひとりだ。


 そんな“すとらじ“の最新回が、1月18日に配信された。『みんなの質問に答えます』(参照:https://youtube.owacon.moe/watch?v=2sLRi-hxVAs)と銘打ち、ファンから寄せられたコメントを取り上げていく。まずは「YouTubeを始めてSixTONESの関係性や環境に変化はありましたか?」と真面目な質問が寄せられたのだが、もちろん彼らから飛び出してくるのは個性の塊のような回答。その代表格が最年少・森本だ。


 「ボディガードが増えましたね」と即答する森本に、メンバーはポカン。松村北斗が「俺ら増えた感覚ないから、個人的に?」と代表してツッコミを入れると、「僕はちょっと見えるタイプの人間なんで……」と飄々と答える森本。「幽霊的な話をしてるの?」と、話を丁寧に拾う田中樹の横で、「ほー」と興味津々な京本大我、まるで孫の話を聞くように目を伏せて微笑む髙地優吾と、それぞれのキャラクターが炸裂。森本が「ジェシーには6マンキーが(ついている)」と続けると、「AH~! ならいいよ! 来い来い来い来い!」と大はしゃぎ……と、ここまでが動画開始から約1分強の出来事。どれだけ賑やかなラジオか伝わっただろうか。


 そんな6人の関係性を「(一緒にいる時間が増えて)よくボケるようになったよね」と話す高地に、田中も「オンオフ関係なくなった」と同意。すると、即座に森本が「俺あんまりボケないけど」と反応すれば、ジェシーも「慎太郎はボケないかも」と応戦するから、メンバーも視聴者も「ウソつけ!」とツッコミを入れずにはいられない。また松村が、みんなでご飯を食べるようになったという話題で「“甲殻類だから北斗アレルギーだ“って言ってくれることが増えて、心を許せるようになった。些細なことだけど」と、ほっこりエピソードを披露。みんなの心があったまったところに、森本が「でもそれ台本に書いてあったから」とボケをかまして笑いを誘うのも、一筋縄ではないかないSixTONESらしい部分だ。


 さらに、ファンから寄せられた「逆にファンに質問は?」というトリッキーな質問に、ジェシーが「デビューさせる気はありますか?」と、ぶっ込んだのもSixTONESっぽさ。SixTONESの6人を長年見守ってきたファンなら、何度も彼らがデビューするのではないかという勢いを見てきたはずだ。それぞれが異なるジャニーズJr.ユニットで活躍してきたとき。そして2012年に6人でドラマ『私立バカレア高校』(日本テレビ系)に出演し、深夜帯にも関わらず高視聴率をマークしたとき。その後、劇場版の公開にもこぎつけたとき。SixTONESとして単独ライブを大成功させたとき……。きっと歯がゆい思いをしてきたのは、ファンもメンバーも同じはず。


 そして、YouTube アーティストプロモキャンペーンに抜擢された今こそ、その時なのでは? と、期待している人も少なくないだろう。彼らの動画には各国の字幕がつけられているからか、コメント欄にも日本語以外の応援メッセージが数多く届いている。英語のできるジェシーもいることもあり、日本国内のCDデビューにとどまることなく、世界へと羽ばたいてほしいと願わずにはいられない。まるで部室のような小さな部屋で繰り広げられる彼らのやりとりに、なぜか大きなステージを夢見てしまう不思議な魅力を持った“すとらじ“。この場で、彼らのデビューが報告される日を心から待ち望んでいる。


(佐藤結衣)