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赤川次郎ら作家6人がグレン・クローズ主演『天才作家の妻』に絶賛コメント 本編映像も公開

2019年01月20日 11:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 1月26日公開の映画『天才作家の妻 -40年目の真実-』より、本編映像が公開された。


参考:<a href=”http://www.realsound.jp/movie/2019/01/post-307473.html”>動画はこちら</a>


 本作は、毎年スウェーデンのストックホルムで華やかに行われるノーベル賞授賞式を背景に、人生の晩年に差しかかった夫婦の危機を見つめ、男女間の機微をリアルかつ残酷にあぶり出す心理サスペンス。アカデミー賞6度ノミネートの実績を誇るグレン・クローズが世界的な作家を支える完璧な妻ジョーンを演じたほか、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジョナサン・プライスがジョーンの夫ジョゼフを、『トゥルー・ロマンス』のクリスチャン・スレーターがジョゼフの経歴に疑惑を持つ記者ナサニエルを演じている。先日発表された第76回ゴールデングローブ賞では、クローズが見事主演女優賞を受賞した。


 公開された映像には、ジョーが「ノーベル賞」を受賞した瞬間の姿が。手と手を取り合って喜ぶ夫婦の様子、そして電話越しにその内容を聞く、妻ジョーンの表情が切り取られている。


 また、赤川次郎をはじめ、本作をいち早く鑑賞した日本を代表する作家6名より、絶賛コメントが寄せられた。


■コメント一覧
●赤川次郎(作家)
夫がノーベル文学賞を受賞したとき、その影でいることに耐えられなくなった妻。夫婦の光と影が受賞を機に暴かれる。これは正に「いま」の夫婦の物語だ。グレン・クローズの繊細な演技のすばらしさ!


●海野碧(作家・歌人)
女性が輝けない時代の作家の妻。彼女の悔しさや誇り、怒りと悲しみをグレン・クローズが好演。また、できた妻を持つダメ夫の、屈辱感や敗北感を随所で滲ませる、ジョナサン・プライスも秀逸でした。
不可思議な男女の愛の物語。


●誉田哲也(作家)
作家がその世界観における「神」であることに疑いの余地はない。
そしてゼウスを例にとるまでもなく、神は得てして浮気者であり、自尊心の権化である。
しかし我々は知る。その神すら、何者かの創作物であるという悲哀を。


●王谷晶(小説家)
現実のままならぬ曖昧さと虚構を生み出す事のしんどさを真正面からぶち撒ける静かなスペクタクル。「書かない女」ジョーが最後に触れるあるものに、書く女としてめちゃくちゃ興奮した。分かる。それ、私も大好き。


●島本理生(作家)
男女を描いた作品がいつだって興味深いのは、正しさや理屈からはみ出した姿がそこにあるからだ。ジョゼフとジョーの夫婦関係が幸福なものだったか。それとも壮大な不幸だったのか。それは見る側の人生観に託されている。


●佐藤友哉(作家)
僕はあいかわらず夫のジョゼフに肩入れしているが、それでも作家として、幸福な作家夫婦を営む夫として、妻ジョーンの次なる人生を応援したい。この映画同様、夫の僕だけが幸せだと思っている可能性もあるけれど。