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『アベンジャーズ』『トイ・ストーリー』『スター・ウォーズ』……今年の話題作を一挙紹介!

2019年01月19日 10:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 2018年も多くの映画が公開された。年を跨いでも大ヒットを続け、興行収入100億円を射程に捉えた『ボヘミアン・ラプソディ』を始め、『劇場版 名探偵コナン ゼロの執行人』、『劇場版 コードブルー –ドクターヘリ緊急救命–』、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』などヒット作は並び、決して不作の年ではなかったように思える。しかし、2018年を乗り切った劇場関係者は口をそろえてこう言うのだ。「2019年、ヤバイ」と。


参考:<a href=”https://www.realsound.jp/movie/2018/12/post-290393.html”>『アベンジャーズ/エンドゲーム』予告編から考察できること</a>


 ボジョレーヌーボーの出来のように、この毎年この時期になると「今年の洋画はアツい」とか「大作目白押し」と言った声が聞こえてくるが、2019年は一体なにがどうヤバイのか。公開ラインナップを紹介しながら解説していきたいと思う。


 はじめに、2019年はディズニーの年と言えるだろう。ここ近年、自社アニメーション、実写化作品はじめMCU、スター・ウォーズ、ピクサーなどバラエティに富んだ配給をしてきたウォルト・ディズニーが今年は集大成かのごとく、短いスパンで大作を放り込んでくる。日本公開未定の作品を含めると、なんとその数12本にのぼる。


■『アベンジャーズ/エンドゲーム』
 今年のゴールデンウィーク興行の台風の目になることは疑いようもなく、上半期最も重要な1作と言っても過言ではないだろう。2008年の『アイアンマン』から始まったMCUシリーズも様々なヒーローを取り込みながら大きく成長してきた。前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のラストでは、その今まで積み上げてきたものを文字通り無に帰すような衝撃の展開が訪れ、ファンの間では様々な憶測が立てられているが、全く先の読めなくなったシリーズの大きな転換点となる重要作である。


 ちなみに『エンドゲーム』後のMCUの展開に関しては、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の公開が年内に予定されている。しかし、本作は、ソニー・ピクチャーズ エンターテインメント配給作品のため、現状『エンドゲーム』以後のディズニー配給によるMCU作品の公開は白紙状態(2020年公開予定だった『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』はジェームズ・ガン監督の解雇騒動で宙に浮いてしまっている)。今後のディズニーの展開そのものも、恐らく『エンドゲーム』の封切りとともに明かされることになるだろう。


■『トイ・ストーリー4』
 前作『トイ・ストーリー3』は興行収入100億越えの大ヒット。ディズニーランドのトイ・ストーリー・マニア!は長時間待ちが当たり前。ピクサー・アニメーション・スタジオの旗印シリーズの新作が今夏公開となる。前作では、大学生になったアンディとウッディやバズたちの別れが描かれたが、本作では、“おもちゃじゃない”新キャラクター・フォーキーが登場すること以外、どのような展開が待ち受けているのかいまだ明らかにされていない。


■『メリー・ポピンズ リターンズ』『ダンボ』『アラジン』
 昨年は『プーと大人になった僕』『くるみ割り人形と秘密の王国』、その前は『美女と野獣』など、毎年コンスタントに実写作品が封切られ、安定したヒットを飛ばしているが、日本公開未定作を含めると、2019年はなんと6本もの作品が世に出ることとなる。『メリー・ポピンズ リターンズ』では、かつてジュリー・アンドリュースが演じた役をエミリー・ブラントが演じる。『ダンボ』や『ライオン・キング』では、『アリス・イン・ワンダーランド』のティム・バートン監督や『ジャングル・ブック』のジョン・ファブロー監督など、ディズニー実写で既に実績を積んだ監督を登用する。『アラジン』では、人気キャラクター“ジーニー”にウィル・スミスを起用し、昨年末公開されたビジュアルでも話題を呼んだ。出演するだけで劇中の生態系を破壊してしまうドウェイン・ジョンソンの『ジャングルクルーズ』など、どの作品もディズニーらしい一捻りした座組がいかんなく発揮されている。


■『スター・ウォーズ エピソード9』
 GW、夏休みと乗り切ったとして、年末にはこれまたビッグタイトルが控えているのを忘れてはならない。昨年は、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』が6月に公開されたこともあり、4年ぶりに『スター・ウォーズ』がいない正月興行となったが、2019年の年末には、2015年から始まった新三部作の最終章が予定されている。未だサブタイトルなども明かされていないが、例年を考えると4月の中旬ごろに特報映像が公開され、そこから徐々に盛り上がりを見せていくだろう。


 ザッと紹介してみたが、ディズニー1社だけでこの作品数である。全体を見渡しても、特に波乱を呼びそうなのは、夏休みだろうか。『トイ・ストーリー4』を迎え撃つ形で、新海誠監督作『天気の子』、『ワンピース』のTVアニメ20周年記念作、さらに今年のポケモン映画は、『ミュウツーの逆襲』のリブート作品となるなど、邦アニメも抜群のラインナップを抱えている。洋画実写も、『ワイルド・スピード』のスピンオフや、『メン・イン・ブラック』最新作、『ターミネーター6』など申し分がない。これだけ多くの大作が同時期に集結してしまうと、映画館では毎週のようにスクリーンの奪い合いが繰り広げられ、中堅以下の作品の上映回数が絞られ、短期で公開終了していくことも増えていく。映画は見れるうちに。2週間のんびり構えていたら、公開が終わってしまったなんてことも今年は起こりうるかもしれない。(文=安田周平)