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近浦啓監督長編デビュー作『COMPLICITY/コンプリシティ』、第69回ベルリン国際映画祭に出品へ

2019年01月18日 18:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 近浦啓監督長編デビュー作『COMPLICITY/コンプリシティ(英題)』が、2月7日から17日にかけて開催される第69回ベルリン国際映画祭に選出・出品されることが決定した。


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 本作は、技能実習生制度、不法滞在外国人などを背景にした、異国の地でもがきながら生きていく1人の若者の姿を描いた物語。中国の俳優ルー・ユーライが主演を務め、藤竜也、赤坂沙世、松本紀保らが脇を固めた。監督の近浦は、3作目の短編映画『SIGNATURE』で、第70回ロカルノ国際映画祭をはじめ世界各国の映画祭で高く評価された。


 長編デビュー作ながら、トロント国際映画祭、釜山国際映画祭と世界が注目する映画祭へ次々と選出され、国内プレミアとなった第19回東京フィルメックスでは観客賞を受賞した本作。今回、出品が決まったベルリン国際映画祭のキュリナリー・シネマ部門は、食をモチーフにした作品が上映される部門。本作では、技能実習生として来日した主人公が、他人になりすまし小さな蕎麦屋で、蕎麦職人となるために住み込みで働くうちに、家族や自分の未来のために成長していく様子が収められ、劇中で描かれる蕎麦作りも魅力の一つとなる。また、本作の国内配給をクロックワークスが担当することも決定した。(リアルサウンド編集部)