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国内2冠の山本尚貴が2018年モータースポーツ顕彰を受賞。特別顕彰にはル・マンを制した2チームが選出

2019年01月18日 16:41  AUTOSPORT web

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スーパーGT、スーパーフォーミュラの国内2冠を達成し2018年モータースポーツ顕彰を受賞した山本尚貴
鈴鹿サーキットは1月18日、2018年度モータースポーツ顕彰を発表。山本尚貴が18年モータースポーツ顕彰を受賞し、18年モータースポーツ特別顕彰にはTOYOTA GAZOO RacingとF.C.C TSRホンダ・フランスが選ばれている。

 モータースポーツ顕彰はモータースポーツの発展、振興ならびに、ファン拡大につながる顕著な活躍や活動、功績を残した個人、団体を対象に選出されるもの。87年より続くこの顕彰は18年度も、東京運動記者クラブモータースポーツ分科会、JMS(日本モータースポーツ記者会)、JRPA(日本レース写真家協会)、ロードレース記者会の協力により受賞者が決定した。

 18年度のモータースポーツ顕彰は、鈴鹿サーキットでの2勝を含むシーズン3勝をマークし、全日本スーパーフォーミュラ選手権で自身2度目の王座に輝いた山本が受賞。国内トップフォーミュラの制覇と同時に、スーパーGTでもジェンソン・バトンとともにシリーズチャンピオンを獲得し、日本人では本山哲以来となる国内2冠を達成したことが評価された。

 特別な活躍をした個人や団体に贈られるモータースポーツ特別顕彰は、TOYOTA GAZOO RacingとF.C.C. TSR Hona Franceという四輪と二輪のル・マン24時間レースを制した2チームが選出された。

 TOYOTA GAZOO Racingは2018/19年WEC世界耐久選手権に組み込まれる第86回ル・マン24時間で、中嶋一貴、フェルナンド・アロンソ、セバスチャン・ブエミ組が、トヨタにとって初となる総合優勝をポール・トゥ・ウインで達成。

 また、F.C.C. TSRホンダ・フランスは、2017/18年EWC世界耐久選手権の第2戦として行われた24時間レースにおいて、日本チームとして初めて優勝を果たす。さらに、最終戦鈴鹿8時間耐久では5位でフィニッシュし、日本チーム初のシリーズチャンピオンを獲得している。

 18年の活躍と翌19年のさらなる活躍が期待されるドライバーとライダーを選出する19年ライジングスターアワードでは、四輪部門から角田裕毀が、二輪からは荒川晃大が同賞を受賞した。

 17年よりFIA-F4選手権に参戦する角田は18年、鈴鹿サーキットで行われた第5戦、第6戦で連勝。最終的に全14戦中7勝を挙げる活躍でシリーズチャンピオンを獲得した。19年はF1のサポートレースとしてヨーロッパを中心に開催される、FIA-F3選手権(旧GP3)にフル参戦することが決定している。

 また、荒川は鈴鹿サンデーロードレース NAT ST600クラスにおいて、10代のライダーでは初となる全戦ポール・トゥ・ウインを達成し王座に。19年には全日本ロードーレース選手権のST600クラスへのステップアップが決定済みだ。

 以上の受賞者は、3月3日に鈴鹿サーキットで開催される『モースポフェス2019 SUZUKA~モータースポーツファン感謝デー~』の顕彰贈呈式に出席する予定。このモースポフェス2019は、公式サイトの特別招待券をダウンロードすることで無料で入場することが可能だ。

 なお、長年にわたってモータースポーツの発展に貢献した個人、団体などを対象とした今年度のモータースポーツ功労顕彰は、該当なしとなっている。