ドキュメンタリー映画『ヨーゼフ・ボイスは挑発する』の公開日が3月2日に決定。あわせて予告編とポスタービジュアルが公開された。
同作は、第二次世界大戦後に「社会を彫刻する」ことを掲げて世界中で活動したドイツ出身の芸術家ヨーゼフ・ボイスの人生を追った作品。膨大な資料映像と、新たに撮影された関係者へのインタビューからボイスの芸術と知られざる「傷」に迫る。
予告編では、ボイスへのインタビューや彼がパフォーマンスをする様子に加えて、アンディ・ウォーホルの姿などが確認できるほか、ポスタービジュアルには「彼は、社会を彫刻した。」というキャッチコピーと共にボイスの姿が写し出されている。坂本龍一のコメントも到着。
■坂本龍一のコメント
よけいな説明が少なく、しかも洗練されたサウンドデザインが施されていて、よいドキュメンタリーは、それ自身がアートだと思う。
今まで知らなかった、ボイスの繊細さ、傷つきやすさと真剣さ、夢想家と理性の人という両面を知ることができた。
そして「傷」というのがボイスの芸術を解く鍵ではないかということも。
資本主義が終焉を迎えている今、その先を見据えた経済・芸術を唱えたボイスの思考を知る、格好のドキュメンタリーだと思う。