セルジオ・ペレスは、2019年に向けて古巣マクラーレンF1チームからオファーを受けたというが、フォース・インディアの後身レーシング・ポイントに残留するという選択肢の方が自分には魅力的だったと語った。
2018年夏、フォース・インディアは財政難のためチームオーナー変更が行われ、非常に不安定な状況だった。その間、マクラーレンのCEOザック・ブラウンは、2019年のドライバー候補としてペレスの名前を挙げていた。
ペレスは2013年にマクラーレンで走った経験を持ち、チームが復活のために現在体制立て直しに取り組んでいることは承知しているものの、新オーナーのローレンス・ストロールのリーダーシップの下で生まれ変わろうとしているレーシング・ポイントに残りたいという気持ちの方が強かったという。
「マクラーレンは偉大なチームだ。少し時間はかかるが、いずれ復活するだろう。だが、僕としては、ここ(レーシング・ポイント)での未来の方に確信を感じた」とペレスは語る。ペレスは2014年からフォース・インディアに所属している。
「このチームに何年もいてすごく居心地が良い。明るい未来も見えるんだ」
「それに僕はこのチームの倒産に関するプロセスや、新しいオーナーシップといった様々なことに深く関与してきた。だからこのチームのためにやるべきことがまだ残っていると感じた。さらに1年、このチームで参戦することができてすごくうれしい」
「このチームで最善を尽くし、一緒に次のステップに進む準備はできている。これこそが僕らの一番のターゲットなんだ」
ペレスは、2018年にチームに起こった騒動を考えると、レーシング・ポイントがフォース・インディアが示してきたパフォーマンスを維持できたことに感銘を受けたと言う。彼のチームにはこの先、明るい未来が待っているとし、中団グループのライバルたちにとって脅威になるとペレスは考えている。
「自分たちのパフォーマンスにはびっくりした。あれほどの問題を抱えながら、ライバルたちと戦うことができたんだ。今ごろどうなっていてもおかしくなかったのにね」とペレス。
「それを考えると、今のポジションは素晴らしいとしか言いようがない。ライバルたちは2019年に僕らを警戒すべきだと思うよ」
「今、僕らがやるべきことは、チームを次のレベルに引き上げることだ。すべてのポテンシャルを発揮しなければいけない。これはとても大変な仕事だ。チーム全体で次のステップに踏み出す準備を整えていく必要がある」