TOYOTA GAZOO Racingは1月31~2月3日に第1戦が行われるJRC全日本ラリー選手権の2019年シーズンに継続参戦すると発表。参戦5年目となる今シーズンは全10戦に『TGR Vitz GRMN Rally』で参戦する計画だ。
“モータースポーツの厳しい環境の下で『人を鍛え、クルマを鍛える』こと”を目的に、2015年からJRCに参戦しているトヨタ。2018年は眞貝知志/安藤裕一組に開幕3戦はTGRヴィッツCVTを、以降はTGRヴィッツGRMNラリーを託してシーズンを戦った。
全10戦中7戦を戦いJN5クラス4位を獲得したチームは、2019年もTGRヴィッツGRMNラリーを眞貝/安藤組に託す不動の体制で全10戦へ参戦。その初戦は1月末に行われる第1戦Rally of Tsumagoiとなる。
チームの豊岡悟志監督は「2018年はヴィッツGRMNを投入しましたが、想定していたよりも早い段階からスピードを示すことができました。サービスに関してもレベルが上がってきていて、メカニックたちも、全員が同じ方向で物事を考えられていると感じます」とコメントしている。
「また、ラリーには学べることが多いので、それを人材育成の場として広げていくことも自分たちの役割です。2018年はクルマをトータルで見る車両開発試験課という部署から若手を人選してチームに参加してもらいました。この試みは2019年もぜひ続けていきたいと思っています」
「新しいシーズンは、クルマのさらに細かい部分へのトライを増やしてスピードを高め、自分たちの身にしていきたいですね。ライバルであるR車両と戦って勝つところまでいきたい」
「また、トミ・マキネン・レーシングに出向しWRCの現場で仕事をしていたメカニックを加えるなど、新たな取り組みも続けていきますのでご期待ください」
ドライバーを務める眞貝は「2018年に初めてチームに加わりましたが、新しいセッティングやアイテムをどんどん試させてくれる。たとえそれがダメでも、次につながる経験やデータが得られればいいとブレずに言ってくれることがすごく心強かったですね」と2018年シーズンをふり返る。
「2019年は、序盤戦から新しいアイテムが投入される予定なので、ライバルと終盤まで秒差で争えると期待しています。私自身も目の前の勝負だけでなく、ヴィッツやトヨタ車をもっと良くすることに貢献できるよう、開発者としての目も忘れずに取り組んでいきたいです」
また、コドライバーの安藤も「2019年は、もっといいクルマづくりにいかに貢献できるかを目標にやっていきたいと思います。ドライバーも、2018年シーズンのグラベルラリー連戦を経験して引き出しが増えましたし、応援してくださる方に勝つ喜びを提供できたらと思います」とコメントしている。