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12年越しのナンバリングタイトル『エースコンバット7』が描く“進化したフライトシューティング”

2019年01月17日 07:52  リアルサウンド

リアルサウンド

 バンダイナムコエンターテインメントが1月17日、PS4/Nintendo Switch/PC用ソフト『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』(以下『AC7』)を発売した(PC版のみ2月1日発売予定)。前作から12年越しのナンバリングタイトルとなる本作は、一体どのような進化を遂げたのだろうか。


(参考:『エースコンバット7』 VRモードプレイレポート パイロットになりきって敵機を狙え!) 


架空世界「ストレンジリアル」で起こる第二次大陸戦争
 1995年にプレイステーション用ソフトとして産声を上げた『エースコンバット』シリーズは、実際に戦闘機を操縦するかのようなリアル感、そして綿密に練られた軍事背景や舞台設定のもとに描かれるストーリーが最大の特徴だ。現実の国家や環境を模した架空世界「ストレンジリアル」がゲーム内に登場する一方、ストーリーは各作品内で完結するよう作られているので、「初めて『エースコンバット』シリーズに触れる」というユーザーでもおそらく問題はないだろう。


 『AC7』では2019年のストレンジリアルを舞台に、「オーシア連邦」と「エルジア王国」という2大国家の利権を巡る争いによって第二次大陸戦争が勃発する。プレイヤーはオーシア連邦に所属する懲罰部隊の一員となり、熾烈を極める戦火に身を投じていく。本作は物語の沿革を述べる語り部は存在するものの、基本的に主人公=プレイヤーという図式が成り立っているため、没入感の高いプレイングが楽しめるはずだ。


 硬派なストーリーだけが『AC7』の魅力ではない。プレイヤーは実在メーカーが開発したF-16CやMiG-21といった機体に搭乗し、様々なミッションに挑戦することができる。グラフィックはフル3Dで描写されており、雲の有無や天候の変化といった細かい部分もゲームプレイに深い関わりを持つ。例えば分厚い雲を隠れ蓑にして敵機の背後を取ったり、最短距離で奇襲を仕掛けるため、あえて落雷の飛び交う地帯を通過してみたりと、戦況を左右する外部条件を上手く活用することで、さながら本物のパイロットになったような気分を味わえるだろう。


 こうした戦場におけるドッグファイト要素に加えて、ボディーパーツや兵器の換装を行えるカスタマイズ機能が実装されている。カラーリングもデフォルト色から自由に変えられるので、世界に一つしかない自分だけの機体に仕上げればより愛着が湧くかもしれない。


パイロット視点で機体を操縦できるVRモード
 PS4版のみ、キャンペーンや他のモードから完全に独立したVRモードが用意されている。気になる内容は、尺度の掴みにくい戦闘機のサイズ感をVR視点でしっかり把握できる鑑賞モードや、離陸→戦闘→着陸のシークエンスを体験する3種類のミッションなど、フライトシューティング作品ならではの臨場感が味わえる特別コンテンツだ。特に注目すべきポイントは、機体搭乗時におけるモニターコックピット内部。兵装の残弾数や敵機までの距離など、細部に至るまで再現されている。別売りのPS VRを用意する必要があるものの、『AC7』をプレイするなら体験の価値ありだ。


 シングルプレイが前提となるキャンペーンモードとVRモードだが、本作は最大8人同時に遊べるマルチプレイにも対応。4vs4の陣営に分かれて撃墜ポイントを競い合う「チームデスマッチ」、そして自分以外のプレイヤー全員と争う「バトルロイヤル」で世界中のプレイヤーと対戦できる。マルチプレイで手に入る専用おパーツも存在するので、やり込み派のユーザーにとってもインセンティブになりうるだろう。


 あらためて、ライトシューティング作品『AC7』は本日1月17日発売。PC版のみ2月1日発売となるので、気になる方は忘れずにチェックしよう。


(龍田優貴)