ルノーF1のエグゼクティブディレクターを務めるマルチン・ブコウスキーは、体制構築に3年を費やした今、チームは攻撃モードに転じる用意ができたと語っている。
ルノーは2016年にロータス・チームを買収し、ワークスチームとしてF1に復帰したが、その際、モータースポーツの最高峰で再び競争力を持つには3年かかると明言していた。
その期間を経て、ルノーは2018年をコンストラクターズ選手権4位でフィニッシュした。そしてブコウスキーはチームを次のレベルへ引き上げる準備が整ったと考えている。
「我々は短期的な仕事をしているわけではない」とブコウスキーはフランスのAuto Hebdoに語った。
「我々は経験のある人材だけではなく、大学を出たばかりの若い人々を主に雇っている。将来に投資しているのだ。我々はまだチームを再建している最中なので、即時に結果を出すことは期待していない」
「短期的なことが我々のゴールだったとしたら、昨年はもっとうまくやれたはずだ。だがそうではなく、チームを世界チャンピオンになれるよう構築していくのが目標だ」
「3年間のチーム再建の後、攻撃の3年間が始まるところだ」
物議を醸す状況下でFIAからルノーに移ったブコウスキーは、昨シーズンのルノーはR.S.16のシャシー開発において、最高の仕事ができていなかったと語る。
「もし『我々はマシン開発において素晴らしい仕事ができたか?』という質問があったら、答えはノーだ。我々の進歩は本質的に2017年よりも遅かった。そして我々はそのことを認識している」とブコウスキーは語った。
「トップ3チームに近づけなかったことで多少の失望はあるが、そのことが物事を我々のやり方でやるように変える原動力になっている」