インディカー・シリーズは、ベライゾンに代わる新たなタイトルスポンサーとしてNTTと複数年契約を結んだことを発表した。
2014年からアメリカの携帯電話会社ベライゾンがタイトルスポンサーを務めていたインディカー。15日、北米インターナショナルオートショーで新たなタイトルスポンサーを発表。2019年からNTTインディカー・シリーズとして新たな時代を迎えることとなった。
インディカーのCEOを務めるマーク・マイルズは、「この関係はパーフェクトだと思う。我々はグローバルブランドであり、レースについて考える時我々は国際的であるべきだと考えている」
「チームオーナーであれば、世界中からドライバーを選ぶ。それはNTTが我々を確認した方法のひとつだったと確信しているよ。我々はNTTを強大な技術を持った通信会社として認識している。インディカーの将来の成長について考えれば、技術開発より重要なことはない。我々のレース、そしてチームを駆り立てるものだ。パドックにいる誰もが使用可能なデータを必要としているんだ」
「平均2時間のレースで、5000万件のデータレコードをクルマから取り出している。NTTと一緒ならば、スポーツを成長させ、若いファンを魅了し続ける、有益なコンテンツを作成できる」とコメント。
NTTはタイトルスポンサーとなるほか、インディカーの公式テクノロジーパートナーとしてインディカーのモバイルアプリの機能拡充やNTTが開発を進めるスマートプラットフォームなどをレースやサーキットに活用していく。
NTTのグローバルビジネスの責任者であるNTTエグゼクティブバイスプレジデントの奥野恒久氏は、このパートナーシップが続くことを期待している。
「インディカーレースは、2年前にインディ500を勝利した日本人ドライバー、佐藤琢磨選手のおかげで日本でもより人気が高まっています。日本ではTVでスペシャル番組が放映され、佐藤選手は、インディ500を制して特別なものを見たと語り我々に感銘を与えてくれました」
「だから、個人的にもインディカーとほかのパートナーとの協力を通して、異なる何かを見られることを期待しています。そして、NTTはインディカーファンにエキサイティングな何かを伝えたいですね」とコメント。
インディカー代表のジェイ・フライは、チーフスタッフのマーク・シブラと共に昨年9月にNTTと交渉をスタート。11月には東京を訪れ契約締結を進めていた。
「放送パートナーからチーム、プロモーターまでパドック全体に影響を与えるものだ。NTTのようなグローバルブランドと提携することを誇りに思わずにはいられないよ。心から感謝しているんだ」とフライ。
2018年シリーズチャンピオンのスコット・ディクソンもインディカーとNTTのパートナーシップを理想的だと感じている。
「ふたつの階差がどうのように協力し合っていくのかは、ブランディングのためにも素晴らしいことになると思うし、推進しているよ。僕たちは世界で最も優れたレースをしている。そして、それをより推し進めることができるだろう。完璧な結婚だね。2019年のNTTインディカー・シリーズがキックオフするのを楽しみにしているんだ」とコメント。
パートナーシップを記念して、奥野氏にはシリーズのロゴが入った特別なヘルメットがプレゼントされた。