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【CES 2019】180度折り曲がる、スマホとタブレットの二刀流デバイス「FlexPai」がアツい

2019年01月16日 09:41  リアルサウンド

リアルサウンド

 アメリカ・ラスベガスで開催中のCES 2019でRoyole(ロヨル)は180度折り曲げることのできるフレキシブルディスプレイを採用したスマートフォン「FlexPai」を展示した。


(参考:2018年のモバイル業界の流れから読み解く2019年、スマートフォンのトレンドとは?


 Royoleは2018年11月に「FlexPai」を発表しており、展示会で実機を展示するのは今回が初めてだ。「FlexPai」はフレキシブルディスプレイを採用することでディスプレイを180度まで折り曲げることができる。スマートフォンという顔を持つ一方で、タブレットとしても活躍できる二刀流デバイスだ。


 ディスプレイを最大まで展開したときの画面サイズは7.8インチ(4:3)、解像度は1,920×1,440ドットとなる。ディスプレイを展開するにあたって、側面にはヒンジが備えられている。このヒンジがあることで、ディスプレイを好きな角度で保持できるため、様々なシーンで使えることが想定される。外出先ではスマートフォンとして、家ではタブレットとして使い分けられることが可能で、寝室に時計スタンド代わりに利用することもできる。


 「FlexPai」は折りたたんだ状態では側面が390×1,440ドットのエッジスクリーンとして通知や着信、電子メール、通話やビデオの中断・再生といった各種操作を可能にしている。またフレキシブルディスプレイを半開きにすることでスタンド代わりにすることも可能で会議の通話などでも支えなく「FlexPai」のみで自立できる。折りたたむとスマートフォンに最適化されたUIへと変化。スマートフォン状態でも裏表それぞれ別のアプリを開くことが可能だ。ディスプレイの折り曲げテストでは20万回以上の折り曲げに耐えることができているとのこと。


 このように夢のような未来的デバイスだが、弱点もある。例えばディスプレイは内側に折り曲げることはできないため、カバンにしまった状態では両方のディスプレイが傷つくリスクも生じる。また折りたたんだ際に背中がピッタリくっつけることはできず、折りたたんだ状態では厚さがコミック本くらいになってしまうといった弱点も見受けられる。Samsungも折り曲げることができる「Infinite Flex Display」を発表しており、フレキシブルディスプレイ搭載のスマートフォンの競争が繰り広げられることに期待したい。


 「FlexPai」はすでに中国で販売されており、価格は14万円~。内蔵ストレージは128 / 256 GB、メモリは6 / 8GBの2つから選択可能で、SoCはQualcomm Snapdragon 855を搭載している。


(佐々木翼)