1月14日、レクサスはハイパフォーマンススポーツクーペの『RC F』をマイナーチェンジした新型モデルを発表。同日からアメリカ・デトロイトで開かれている2019デトロイトモーターショーで世界初公開する。
スーパーGT300クラスや、アメリカのIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップなどで活躍する、FIA GT3カーのベース車両となっているレクサスRC F。
車名の末尾につく“F”は、レクサスの高性能モデルのラインアップとして2007年に『IS F』とともに誕生。登場時に掲げられた「公道からサーキットまでシームレスに走りを楽しめる」という開発テーマの下、今日に至るまで同ブランドのスポーツイメージをけん引している。
そんな“F”の最新作となる新型RC Fは、18年に行われた『レクサスRC』のマイナーチェンジに伴い、エクステリアデザインや性能面で改良を受けたほか、同モデル独自の進化として走りに直結するパワートレイン、タイヤ、サスペンションなどの性能が向上しているという。
具体的には20kgの車体重量削減に加え、トレッドパターンの一本一本のコンパウンドにまでこだわったタイヤの開発、自然吸気エンジンの出力アップならびに、デフの改良によるコントロール性の向上といったものだ。
エクステリアでは“レース育ちのスタイリング”をコンセプトに、フロントカナードや前後ホイールハウス内のエアを抜くダクトが設けられるなど、レーシングカーでみられる空力トレンドが随所に取り入れられている。
■より高性能なPerformance packageを新設定
また、レクサスは今回、“F”の高性能化と進化への飽くなき挑戦を象徴する“Performance package”を新グレードに設定。“F”の決定版とも呼べる同モデルには、世界各地のGT3レースで活躍するレクサスRC F GT3で培った技術が盛り込まれた専用パーツやインテリアデザインが採用されている。
この高性能グレードでは従来型比70kgの軽量化を実現するため、エンジンフードやルーフ、フロントスポイラーに炭素繊維強化プラスチック(CFRP)素材が用いられた。さらに、カーボンセラミックブレーキ、チタンマフラーなどを採用することで、目標値を達成するとともに高い運動性能を獲得した。
固定式のカーボンリヤウイングはPerformance packageの専用パーツだ。このウイングは標準仕様のアクティブリヤウイング以上のダウンフォースを生み出すと同時にロードラッグであることが追求されており、高速走行時の安定性と最高速の伸びの両方に貢献しているという。
最高出力472ps/7100rpm、最大トルク535Nm/4800rpmを誇るレクサスのスポーツクーペ、新型『RC F』の国内発売予定は2019年5月となっている。