性差別的発言が次々と問題になる中、1月14日放送の「5時に夢中!」(TOKYO MX)で、タレントのマツコ・デラックスさんが「いま権力持っている人は変われって言われても変われない」「はやく老いていただいて」などと諦めムードのコメントをしていた。
番組では、「変わろうとしないおじさんを見るのはキツイ」とするスポーツ報知のコラムを紹介。記事では、昨年起きた財務省セクハラ問題に関して「嫌ならその場から帰ればいい」「財務省担当はみんな男にすればいい」など問題発言を繰り返した麻生大臣に言及。最近では「ヤレる女子大生」企画に猛抗議を受けた「週刊SPA!」もあるとして、「こうしたやり方は昔からあっても、こんにちはやめよう、いまは変わらなくてはならない」と主張していた。(文:okei)
「同情はしないけど、若い人もおじいちゃんには優しい目で見て」
マツコさんは、うーんと考えながら「もう変れないんだと思うんだよ」と口を開き、「何歳ぐらいまでをおじさんて言うのかにもよるけど」として、
「いわゆる今、世の中を支配して権力を持っているような70代以上の年代の人は、変われって急に言われても。国も企業経営も牛耳っている中で、変わるわけがないのよ」
とコメント。諦めムードで「だからね、はやく老いていただいて…」と漏らした。
これに司会のふかわりょうさんが、「老害って表現もありますけど」と水を向けると、マツコさんは「老害って言っちゃうと可哀想だけど」として、「まあもう無理なんだと思うの。新しい感覚みたいなものを彼らが習得して新しい経営、運営に切り替える発想の転換なんてものは、たぶん無理なんだと思うのよ」と再び断言。
「私ぐらいの年代でも気を付けようと意識してるけど、ついつい言っちゃうよね、早く結婚した方がいいんじゃないのとか。そういうのって無意識に出ちゃうじゃん」
と、自身を省みていた。
「例えば麻生さんにしても、言ってはいけないと分かってると思うけど、一問一答してる間につい出ちゃったと思う。同情してるわけじゃないけど、ちょっとは若い人も70ぐらいのおじいちゃんには優しい目で見てあげてもいいのかなとも思う」と、老年男性への理解を示していた。
「おばさんも、あんた結婚しないと出世できないよ!なんて平気で言う」
時代がとっくに変わっていることに気づかず、変われないのは男性だけではないようだ。株式トレーダーで一児の母でもある若林史江さん(41)は、男性ばかり責められるが、こういうことは高齢女性にもあるとしていた。
最近DVなどが問題になりメンバーの一人が脱退した「純烈」の件にも言及した。同グループのファン層は中高年女性が多いと言われているが、「セクハラやDVがあってもそこに(復帰の)署名運動ができてしまうって、昔の人ってちょっと鈍感なんだと思う」と考えを述べた。
マツコさんもこれに同調し、
「おばさんって結婚してない35歳くらいの男に対して『あんた結婚ぐらいしないと出世できないよ!』なんて、平気で言うじゃない」
と補足コメント。「高齢者は」と一括りにするのは失礼かもしれないが、こうした発言は悪気がなく、今後も繰り返されるのだろう。