元F1ドライバーのカルン・チャンドックは、ルノーは“トップドライバー”のダニエル・リカルドの力を活かす準備ができておらず、今もチームはF1でベスト4の座を確固たるものにしようとしている途中だと考えている。
リカルドは2018年の夏にトップチームのレッドブルを離れ、いまだチームの基盤を構築する過程にあるルノーと契約したことで、F1界に衝撃を与えた。
彼の移籍はルノーのスタッフからは大きな熱意をもって歓迎されたが、チャンドックは、チームとドライバー双方にとって移籍は1年早かったと考えている。
“トップドライバー”であるリカルドを迎えたことでルノーは多少油断しているのではないかと、チャンドックはオートスポーツ・インターナショナル・ショーで語った。
「彼らにとって(リカルドの加入は)おそらく1年早かった。トップドライバーを迎える準備が本当に整うのにね。時には表彰台を獲得し、コンストラクターズランキング4位の座を確実なものにできれば彼らにとって2019年は良い年になると思う」
「2018年シーズンは、レースペースに関してフォース・インディアとハースを大きく引き離していたわけではなかったから、今年はそうする必要がある」
「彼らはトップチームになる途中のマニュラクチャラーチームだ。明確にベスト4の座を確固たるものにしなければならない」
2019年よりSky Sports F1のコメンテーターチームに復帰するチャンドックは、中団グループの戦いがまた熾烈になると見ているが、ルノーがメルセデス、フェラーリ、レッドブル・ホンダに近づけるチャンスは少ないと見ている。
「フォース・インディア(レーシング・ポイントF1)には新たな投資と資金が投入される。ハースは素晴らしい1年を過ごした後、フェラーリとの協力によって勢いを維持したいと考えるだろう」とチャンドックは付け加えた。
「マクラーレンとウイリアムズは双方ともより良いシーズンにしようとしているし、トロロッソはこれまで以上にレッドブルとの協業を密に行なっている。そして、ザウバーにはキミ・ライコネンが加入する」
「2018年、中団チームの戦いは熾烈な接戦だった。これからも接戦が続くだろう。だが、どの中団チームも2019年にトップ3チームとの差を縮められるとは思わない」