2018年に再びメルセデスとのF1タイトル争いに敗れたフェラーリが、チーム代表交代に続いて、さらなる体制変更を行おうとしているとイタリアメディアが報じた。
Autosprintは、フィアット・クライスラー・オートモービルズおよびフェラーリの会長を務めるジョン・エルカーンが、フェラーリCEOルイス・カミッレーリを外し、かつてフェラーリのチーム代表を務めたステファノ・ドメニカリを後任に据えることを検討していると報じた。
ドメニカリは2008年から2014年4月までフェラーリ代表の役割を担い、現在ではランボルギーニのCEOを務めている。
7日、フェラーリは、チーム代表マウリツィオ・アリバベーネがチームを去り、チーフテクニカルオフィサーを務めてきたマッティア・ビノットが即時その座を引き継ぐことを発表した。
経験あるドメニカリがフェラーリに復帰すれば、2021年以降のコンコルド協定に関しF1、FIAと交渉を進めていく上でもビノットにとって助けになるとみられている。
しかし一方で、フェラーリの創設者エンツォ・フェラーリの息子で、現在同社の副会長を務めるピエロ・フェラーリは、カミッレーリには十分な時間を与えたいと最近発言している。
■アロンソのフェラーリ復帰を願うドメニカリ
アロンソが所属していた時代にフェラーリを率いていたドメニカリは昨年末、アロンソが将来フェラーリに復帰することを期待する発言を行っている。アロンソは2018年末でF1を離れる決断を下した。
「(アロンソがフェラーリに復帰するなら)それは素晴らしいことだ」とドメニカリはAuto Bildに対してコメントした。
「強要することではないが、将来、彼自身がそういう決断を下すとしたら歓迎だ」
アロンソは非常に優れたドライバーであるが扱いづらいとの見方をドメニカリは否定している。
「あれほど才能がある人物と働くときには、難しいかどうかは問題にならない」
「私に言えるのは、アロンソはやる気と強さを持った人物で、常に結果を出すことを目指していたということだ」
「正直に言うが、彼が問題を引き起こしがちだというのは完全に間違った話だ」