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“後がない”フェラーリの組織改革をイタリア自動車クラブ会長が支持。「2019年への期待は大きい」

2019年01月14日 10:11  AUTOSPORT web

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スクーデリア・フェラーリのフラッグ
チームプリンシパルのマウリツィオ・アリバベーネを更迭したフェラーリの判断について、イタリア自動車クラブ(ACI)のアンジェロ・スティッキ・ダミアーニ会長は、スクーデリアへの期待を大いに高めるものとの見解を示した。

 マラネロで何カ月も前から続いてきた、アリバベーネとフェラーリのテクニカルディレクター、マッティア・ビノットの権力闘争は年明け早々についに決着がつき、ビノットの勝利に終わった。

「メッセージは明確だ」と、スティッキ・ダミアーニはイタリアのスポーツ紙コリエレ・デロ・スポルトに対して述べた。「これでもう、チーム内での無用な誤解は起きないだろう」

「首脳陣の間でのコミュニケーションの問題から、成績に影響が及ぶおそれもなくなった」

 ビノットがただちにチームプリンシパルに就任すると発表した後、フェラーリは誰が新しいテクニカルディレクターとして彼の跡を継ぐかに関しては、何の情報も提供していない。

 だが、スティッキ・ダミアーニは、ビノットがその2つを兼務することもありうると考えている。

「ビノットの任命、そして何よりもチーム内で最も重要な2つの役職を融合することは、今年こそ両選手権タイトルを勝ち取るための画期的な組織改革につながる」と、イタリアのモータースポーツ管轄団体のボスは言う。

「2019年に向けての期待はきわめて大きい。まずはチームが安定する形を見出すことが重要だ」

「株主たちは、今年もまたつまずいてチャンスを逃すようなことだけは、絶対に受け入れがたいと考えている」

「それは、負け続けて長年待たされても、決してフェラーリを見捨てないファンのためでもある」

■「ルクレールの加入によってベッテルは本来の力を発揮するようになる」との見方

 最後にスティッキ・ダミアーニは、シャルル・ルクレールのスクーデリアへの昇格も、フェラーリにとっては良いニュースだと述べた。彼はルクレールの加入が、セバスチャン・ベッテルを奮起させることを期待している。

「セバスチャンは、若くて速く、すでに十分に成熟したドライバーの加入を歓迎はしないだろう。だが、それは彼のためでもあり、彼が本来の力を発揮するのに役立つものと信じている」

「友人でもあるライコネンを僚友として、ある意味で楽にレースをしていた昨シーズンは、あのような惨敗に終わった。ゆえに今年は新たな刺激が必要なのだ」
「そうした『コンフォートゾーン』から出るのは、セバスチャンにとっては良いことだ」