第41回大会となる2019年のダカールラリーは1月11日、トラック、四輪、SxS部門はタクナ~アレキパ間714km(ステージ距離517km)、バイク、クアッド部門はモゲクア~アレキパ間776km(ステージ距離345km)の競技5日目が行われ、セバスチャン・ローブ(プジョー3008DKR)が今大会2回目のステージ優勝を挙げた。総合トップは依然としてナッサー・アル-アティヤ(トヨタ・ハイラックス)がつけている。
競技5日目、四輪部門で設定された517kmというステージ距離は今大会最長のもの。前日はサービス作業が禁止されるマラソンステージだったこともあり、競技参加者には引き続き、マシンを労る走りが求められた。
プライベーターとしてプジョーをドライブするローブは、ただひとりこのステージを5時間以内で走破。ステージ2位のアル-アティヤに対し10分22秒のタイム差をつけてステージ優勝を飾った。
総合で5番手につけたローブは「僕にとっては、いい1日だった」と走行をふり返っている。
「スタートからフィニッシュまで本当にプッシュして、一切ミスもトラブルもなかった。パンクさえも起きなかった。パーフェクトな1日だったよ」
「今日のロードブックは完璧だった。だからミスを犯すことがなかったんだ」
前日、アル-アティヤと8分55秒差の総合2番手だったステファン・ペテランセル(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギー)は、ステージ4位に終わり、総合タイム差が24分42秒まで広がっている。
総合3番手はホアン・ナニ・ロマ(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・ラリー)、総合4番手はヤコブ・プシュゴイスキー(ミニ・オール4レーシング)がつけている。
四輪市販車部門を戦うトヨタ車体のチームランドクルーザー・トヨタオートボデーはクリスチャン・ラビエル/ジャン・ピエール-ギャルサン組350号車がクラス首位/総合33番手、三浦昂/ローラン・リシトロイシター組349号車がクラス2番手/総合30番手でフィニッシュしている。
トラック部門を戦う日野チーム・スガワラは日本時間12日、10時59分時点でフィニッシュ地点には到達していないものの、部門12番手でウェイポイント8を通過している。
二輪部門ではシャビエル・ドゥ・ソルトレイ(ヤマハWR450Fラリー)がステージトップタイムを記録したものの、クラッシュしたパウロ・ゴンサルヴェス(ホンダCRF450ラリー)を救助していたサム・サンダーランド(KTM450)のタイムが減算されて逆転する結果に。
サンダーランドは総合でもトップのリッキー・ブラベック(ホンダCRF450ラリー)に対し、59秒差の2番手につけている。
サンダーランドに救助されたゴンサルヴェスはクラッシュした際に頭部に怪我を負ったほか、右手骨折の疑いもあり、大会リタイアを余儀なくされている。
全部門の競技参加者がアレキパに集合する現地12日は走行が行われない休息日。クルーは後半戦に向けて英気を養うことになる。
走行は現地13日に再開。競技6日目はアレキパからサン・ファン・デ・マルコナに向かう構成で、バイク・クアッド部門は838km(ステージ距離336km)、そのほかは810km(ステージ距離309km)で争われる。