1月11日、千葉県の幕張メッセで開幕した東京オートサロン2019のアップガレージブースで、スーパーGT GT300クラスに参戦するTEAM UPGARAGEが2019年の参戦体制を発表した。すでにホンダからも発表があったとおり、今季はマシンをホンダNSX GT3にスイッチ。小林崇志と松浦孝亮が組む。
2015年からGT300クラスに参戦を開始したTEAM UPGARAGEは、当初レーシングプロジェクトバンドウとのコラボレーションでGT300マザーシャシーの86 MCを投入。2018年からはTEAM UPGARAGEの独自チームへと変貌し、中山友貴と小林のコンビで、第1戦岡山国際サーキットでは悲願のチーム初優勝を飾った。
そんなチームは2019年に向け、大きな変貌を遂げることになった。まず、マシンを2018年にデリバリーが開始されたホンダNSX GT3にスイッチした。これまでの86 MCからはまったく性格が異なるマシンとなるが、発表会の冒頭、石田誠代表は我慢しきれないように笑みを浮かべながら「NSX」という言葉を語り、さらに童夢がメンテナンスを務めることも明かされた。
そして大きな変化のふたつめが、これまでGT500クラスで活躍してきた松浦の加入だ。ヨーロッパやアメリカで活躍し、2010年からは国内を舞台に活躍する松浦だが、GT300クラスはガライヤをドライブした2012年以来の参戦となる。発表会では、松浦の名が呼ばれると、詰めかけたファンからは大きなどよめきが起きた。
「この体制で一年がんばりたいと思います」と石田代表。
会場では、カーボンブラックにアップガレージのロゴが施されたNSX GT3も展示され、注目を集めている。今後2019年モデルである“エボ”に改良されてからカラーリングも施される。TEAM UPGARAGEは大いに楽しみな体制となった。