ロバート・クビカはウイリアムズF1によく馴染んでおり、彼の存在がチームスタッフの士気を高めていると、テクニカルディレクターを務めるパディ・ロウは述べている。
クビカは2019年3月のオーストラリアGPでグランプリレースに復帰する。2008年のカナダGP勝者であるクビカは、この1年間、闘志をもってF1マシンをドライブできる能力が健在であることを、たゆまずウイリアムズに証明してきた。
しかしながら、他のドライバーに比べて彼がどのレベルにあるのかは未知数だ。
「パフォーマンスがどの程度のものになるかについては、ロバート本人でさえ分からないと言うだろう」とロウはRACERに語った。
「彼は結果を出そうという非常に固い意思と、並外れたキャラクターを持っている。誰もがその理由を知っていると思うが、立派なものだ」
「今後の展開を見るのを皆が楽しみにしているが、どうなるかは分からない。それが面白く、わくわくさせる要素でもある。特にポーランド人ファンにとってはね!」
「彼が出走しておらず、雨が降っているような状況でも、旗を持った熱心なファンがグランドスタンドにいるんだ。彼は走っていないのにだ! 毎回のレースにポーランド人のグループがいて、私は全員に会っている。彼らはサインなどを求めてくるのだ」
ロウによると、ウイリアムズにクビカの存在があるだけで、チームのクルーの雰囲気が上向いているのだという。
「彼との仕事はすでに素晴らしいものになっているし、彼は最高のチームメンバーだ」とロウは付け加えた。
「オフィスでもガレージでも、全員がロバートに好意を持っている。初めて彼が訪れたときに、メカニックたちが『ふさわしいドライバーだ!』と言ったのを覚えている」
「彼は古参ドライバーのひとりで、物事のやり方を分かっている。そのことが我々のやることに、ある要素をもたらしてくれる。もうひとつのガレージにいるルーキーのジョージ(・ラッセル)との組み合わせは、素晴らしいものになると思う」