第41回大会となる2019年のダカールラリーは1月10日、4日目の競技が行われ、ナッサー・アル-アティア(トヨタ・ハイラックス)がステージ優勝を飾り首位の座を守った。
4日目は、アシスタント車両によるサービス作業が禁止されるマラソンステージ。トラック・4輪・SxSがアレキパ~タクナ間の664km(ステージ距離352km)、バイク・クアッドはアレキパ~モケグア間の511km(ステージ距離405km)で争われる。
自身3度目のダカールラリー総合優勝を目指すアル-アティアは好調を維持。自身通算33度目のステージ優勝を飾り、総合2番手との差を8分55秒とした。
前日に力走をみせ総合13番手から3番手に浮上していたステファン・ペテランセル(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギー)は、アル-アティアから1分52秒遅れのステージ2番手タイムをマーク。総合順位を2番手に押し上げてみせた。
なお、総合2番手から総合5番手までは、ペテランセル、ナニ・ロマ(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・ラリー)、ヤコブ・プシュゴイスキー(ミニ・オール4レーシング)、ヤジード・アル-ラジ(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・ラリー)の順でX-Raid勢が占めている。
四輪市販車部門連覇を目指すトヨタ車体のチームランドクルーザー・トヨタオートボデーはクリスチャン・ラビエル/ジャン・ピエール-ギャルサン組350号車がクラス首位/総合27番手、三浦昂/ローラン・リシトロイシター組349号車がクラス2番手/総合39番手でフィニッシュ。四輪市販車部門1-2体制をキープしている。
トラック部門に参戦している日野チーム・スガワラは、菅原照仁/羽村勝美組510号車がクラス15番手でステージを走破し、10L未満クラストップを維持した。
517号車の菅原義正/櫻井亜仁組は、ステージ2序盤にステアリング系のトラブルに見舞われ、マシンを修復。ウェイポイントやゴールを通過せずビバークに戻ったため、大会規定によりリタイアを余儀なくされている。
二輪部門は総合7番手につけていたリッキー・ブラベック(ホンダCRF450ラリー)が、ステージ2番手に6分以上の差をつけステージ優勝、トップに躍り出た。2番手にパブロ・キンタニヤ(ハスクバーナFR450ラリー)、3番手にトビー・プライス(KTM450)が続く。
現地11日に行われるステージ5はトラック・4輪・SxSがタクナからアレキパへ向かうステージ距離452km、走行距離714km、バイク・クアッドがモケグアからアレキパへ向かうステージ距離345km、走行距離776kmで争われる。